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くれよん。

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いろんな色の物語を書いています。読んでくれた人が色を想像して受け取ってくれると楽しいです♪
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#ショートストーリー

君がいた日

君がいた日をよく覚えている 小さな君は最初ひとりだったね だんだん仲間が増えて仲良くなっ…

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カラスの水浴び

カラスの水浴び そのそばで少しの距離をとりながらハトがそれを見ている。 そのハトはカラス…

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洋食屋さんの優しいハンバーグ

そのお店は小さなお店だった。 大通りにある洋食屋さん。 いちばんの看板メニューはハンバー…

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木々の緑と空の青

朝窓を開ける。 生い茂った木々の間から真っ青な空が見える。 網戸にした窓から入ってくる空…

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女神のジェットコースター

その女神は遊ぶことを知らなかった。 その女神は真面目に女神をしていた。 女神の役目とはなん…

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迷い込んだtearoom

彼女は出張に来ていた。 滅多に来ないところだ。 車で走る景色は良い。 青空と山と雲の色がと…

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八月の珈琲

八月の珈琲。 暑い夏。 赤のパッケージを開ける。 珈琲の熱い香りが伝わってくる。 ドリップコーヒーではなくコーヒーバック。 これがまた珍しい。 ティーバックのような珈琲は初めてお目にかかる。 私は珈琲が好きだけれど味よりも香りが好きなのだと思う。珈琲ってとても複雑な香りだと思うのだ。 複雑な香りを分解する 苦い。 香ばしい。 甘い。 熱い。 さわやかな酸味。 茶色い。 熱いや茶色いというのは本来香りではないのかもしれないが香りの要素に含まれる。 8月1日優しい香

渋谷でフリーハグ

渋谷にはいろんな人がいる。何も渋谷に限ったことではないのだが渋谷は特になのかもしれない。…

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古民家スナック

ここはとある町の一角にある 古民家スナック 古民家憩いのカフェ おじいちゃんたちが集う場所…

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向日葵になりたかったヒマワリモドキ

向日葵になりたかった。 私にはヒマワリモドキという名前がついている。 偽のヒマワリ。 私…

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車が通らない時間

1つも車が通らない。 この時間は1つも車が通らない。 昼間とは顔の違う道。 そう思っている…

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動き出した3時間

彼女は言った。 『助けてください』と。 なんの迷いもなかった。 彼女にできないことをして…

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虹色のエレファント

虹色のエレファントはいつも笑っている。 自分が笑うこともそうだが みんなに笑ってほしいの…

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蛇は鯨に棺は鰈に

蛇は鯨に魅せられ 棺は鰈に魅せられる どこまで行っても巡り合わなそうなものだが 120%巡り合わないわけもなく 巡り合わせは全てtiming 流れるがままに 流るるがゆえに