行け札幌、勝利信じ最後まで戦え | J1リーグ第13節
敵地ハットトリック被弾で敗戦
GW明け最初の土曜、5月11日(土)にアウェーで明治安田J1リーグ第13節川崎フロンターレ戦が開催された。前節ホームで逆転負けを喫したコンサドーレにとっては再起をかけた一戦となった。
コンサドーレは前節と同じスターティングメンバーで臨む。ペトロヴィッチ監督は大幅にメンバーを入れ替える采配はしない傾向が強いため、予想通りの布陣と言っていいだろう。
前半だけで大勢決する3発被弾
開始から互角の試合展開が続く。例年の川崎戦と同様に、立ち上がりからアグレッシブな攻撃を繰り出していた。
試合が動いたのは前半30分、ボックス内でボールを受けた相手FWゴミスにすばやく反転され、失点。対応していたDF家泉 怜依は完全に駆け引きに負けた格好になった。しかし、対応に特段問題はなく、拮抗したゲームを選手のクオリティで上回られることは折り込み済みだ。
一方、コンサドーレはテンポの良いパス回しからチャンスを構築し、シュートまで持ち込むシーンが多々あった。しかしながら、アタッカー陣、とりわけFW鈴木 武蔵は今日も不発。
前半43分、右サイドを崩され、再び失点。裏へのパスからダイレクトシュートまで対応の難しい場面だった。
結果に直結したのは「ストライカーの差」
前半アディショナルタイム、右サイドから裏へと抜けだした相手FWをGK菅野 孝憲が倒してしまいPKを献上。このPKを冷静に決められ、ハットトリックを被弾した。紙一重の判断ではあるものの、目測を誤った菅野の飛び出しはこの試合で唯一、対応が悔やまれるシーンだった。
失点シーンはいずれも相手FWの質の高さに泣かされる形に。DAZNで放送された前半のゴール期待値はコンサドーレが0.52、川崎が0.80台(PK含む)だったことからも、“ストライカーの差”で大勢が決まった試合と捉えられる。武蔵は開幕からノーゴールとブレーキが続き、この試合は前半で交代。次節はFWキム・ゴンヒをスタメン起用してほしい。
下を向く必要はない。ポジティブな要素を拾い上げよ
後半はハーフタイムから入ったDF岡村 大八とキム・ゴンヒをそれぞれ守備と攻撃の軸に据え、反転攻勢を試みる。リスクを負って攻撃に出る分、決定機は何度か作られたものの、菅野のセーブとDF陣の粘り強い守備で追加点を許さない。後半早々にハットトリックを決めた相手FWゴミスが交代したことも要因かもしれない。
一方で攻撃面では、サイドへの展開を多用しながら、相手と同じ程度に決定機を作った。結果的に0-3で敗北、第2節鳥栖戦ぶりの無得点となったものの、前節のような悲壮感はなかった。
スポーツの世界では不振の時、ポジティブな要素がいくつかあっても結果が伴わないことがある。大事なのは必要以上に力量を疑ったり、自信を失わないこと。敗戦した悔しさだけ感じればよい。ここで良かった点をおさらいしておきたい。
<攻撃面>
サイドを経由したテンポの良いパス回し
裏へのパスのトライと精度
果敢なサイドチェンジを用いた局面打開
決定的なシュート機会の創出
<守備面>
前線からの連動したプレッシング
ボール奪取のポイントを高く設定&すばやいショートカウンター
ゴール前での粘り強い対応
カウンター対応時に十分な守備枚数を確保(リスクヘッジ)
行け札幌、勝利信じ最後まで戦え
後半途中、コンサドーレサポーターが歌うチャントがスタジアムに響き渡った。この日もアウェーに多くのサポーターが駆けつけ、最後まで声援を送っていた。つらい時期を幾度も経験したクラブだからこそ、我々は諦めず最後まで戦い続けられる。
次節は5月15日(水)、ホームでジュビロ磐田を迎える。ポジティブな要素を拾い上げ、再び立ち上がる姿を全力で応援したい。
「行け札幌、勝利信じ最後まで戦え」
引用・参考資料
川崎Fvs札幌の試合結果・データ(明治安田J1リーグ:2024年5月11日) J.LEAGUE.jp
https://www.jleague.jp/match/j1/2024/051105/live#live/ (最終閲覧日:2024年5月11日)
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