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クリスマスの思い出

12/25日、クリスマス。この日になると毎回思い出すのが小学生の頃のクリスマスの思い出である。

小学生のころ、私はあることにはまっていた。それは天体観測。そのころから星や惑星に興味を持ち、ギリシア神話などにものめりこんでいた。そんな時、クリスマスが近づいてきた。私は、あるものがとてもほしかった。

天体望遠鏡だ。

そのころは、ほぼ毎週といっていいほど科学館に足を運びプラネタリウムなどで星の解説を聞いていた。また、理科室にも行き、理科の先生に星の話をしに行くほどのマニアであった。ある日行った科学館で、昼間の星を見ようという企画があり、参加した際、大きな天体望遠鏡があった。それに心を奪われたのだ。それからというものの、太陽を天体望遠鏡でみたときの写真などを食い入るように見つめては、「いつか自分の天体望遠鏡を持つぞ」と心に決めていた。

そして11月ごろ、母親に「今年のクリスマス何にしますか?ってサンタさんから電話が来たよ」という質問に対して私は「天体望遠鏡!」と答えた。さすがに母親も驚いたらしく、「もって来られるのかな…」と心配そうにしていた。私は無理だった時のために星座の本にしておくことを勧められ、その場の話は終わった。

12/25、朝、目を覚ますと足元に3つの箱が置かれていた。そこには私が欲しがっていた天体望遠鏡があった。慌てて両親を呼び、箱を開け組み立てた。小学生が持つには高い天体望遠鏡。それをサンタさんは叶えてくれたのだ。

その日の夜、さっそくピントを合わせてプレアデス星団、オリオン座を見た。想像をはるかに超える星の瞬きに家族全員で夢中になってみた。それからもかなり頻繁に、長期休みはほぼ毎日星を見た。自由研究も星のことについて調べ、自分で写真を撮り発表した。

現在、その天体望遠鏡は自室に眠っている。進学するにつれて時間が取れず、最後に触ったのは中学生のころになる。星は今も興味があり夜空は見上げているのだが、天体望遠鏡はなかなかその役割を果たしていない。

今年も残り少ないがせめて一度星をじっくりと観察したい。

クリスマスになると毎度思うことである。


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