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今日も明日も、米を炊く。

いやはや、なんだかおどろきの多い毎日です。
「しておいた方が良い気がする」ことが、あれもこれも浮かんで何から手を出したら良いのかわからなくなる日があります。

そんな日は一旦手や頭を休めて、ゆっくりお米を炊いてみませんか。

私がお世話になっている新潟市のお米屋さん「飯塚商店」の飯塚さんに教えて頂いたお米の研ぎ方お米の浸水についてご紹介します。あと、今思っていることも少し。


お米の研ぎ方は "初め" と "やさしさ"が肝心。

まずはお米の研ぎ方の手順をご紹介します。

①最初の水はお米に直接当てないように注ぎましょう。

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②サッと2-3回かき混ぜて、すぐに水を捨てます。

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③水を注ぎます。

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④10回程度やさしくかき混ぜ、水を捨てます。

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※③と④を3-4回繰り返す。
水が半透明になればじゅうぶんです!

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ポイント①初めの水は直接お米に当てない!
お米は、研ぎ初めに多くの水分を吸収します。
初めに直接水を当てると、お米についている「ぬか」も一緒に吸収する可能性があり、炊き上がりに「ぬか」の香りが残ることがあります。
そのため、初めに注ぐ水は直接お米に当てず、サッと捨ててください。
2回目以降は、お米に直接水を当てても問題ありません◎

ポイント②できればお水にも工夫を!
自宅の水道水があまりおいしくないなあ...という方は、
ミネラルウォーターを使うとよりおいしく炊ける気がします。
ミネラルウォーターをたくさん使うのは忍びない!という方は、手順①の初めの水だけでもミネラルウォーターにしてみてください。
私も、出張先でお米を研ぐときは、①の水だけミネラルウォーターにしています。

ポイント③やさしくかき混ぜる!
ゴシゴシ強くかき混ぜると米が割れてしまい、炊き上がりがべちゃっとする要因になります。
最近は精米機の性能も上がっていて、ゴシゴシかき混ぜなくてもぬかは落ちますし、やさしく洗うと水の流れも穏やかなので混ざっているゴミを見つけやすいです。

自分の好みを探る、「浸水」の時間。

続いては、お米を研いで火にかけるまでの一手間、「浸水」についてです。

最近の炊飯器は「浸水」の工程が含まれているものが多く、お米を研いですぐに炊飯スイッチを押しても大丈夫です!「もちもち」や「シャッキリ」などお米の食感を選択できる炊飯器もありますよね。すごい。

そんな高性能の炊飯器であっても、
ご自分の好みの食感を出すために、あえて「浸水」を試してみるのも良いと思います。

「浸水」はお米を水につけておくだけの簡単な手間ですので、どうぞお気軽に!
私は、お米を研いだ後、
夏場は30分程度、冬場は1時間程度「浸水」しています◎

浸水01

浸水02

浸水すると、お米がより白っぽくなって、少しぷっくりしてきます。

粘りがあり、もっちりとしたお米が好きな方は「浸水」するのがおすすめです。
逆を言えば、硬めのお米が好きな方は、「浸水」の時間は短めもしくは必要ないかもしれません。

浸水後のポイント①浸水した水は捨てる!
浸水したあとは、一度水を捨てて新たな水を入れて炊いてください。
夏場は特に雑菌の広がりも気になるので、新たな水で炊くのがより良いと思います。

浸水後のポイント②炊くときには、いつも通りの水の量で!
炊く際の水の量は「いつも通り」でかまいません。
炊飯器の目盛りや、レシピ通りの水で炊いてください。
減らす必要はありません。

その時々の自分の暮らしや体調、時間の使い方に合わせて、
「浸水」の時間の長さや有無で、自分の好みの食感を探ってみてください。

「いつの間にか続いている」ことを淡々と。

4月の初め辺り、なんだか落ちつかない日が続きました。
めまぐるしく変わる情報や環境の中で、
気づかないうちに神経質になっていたり、
いつの間にか疲れていたりしたのでしょう。

そんなときに、私を我に返してくれるのは「いつも」していることです。

楽しい日も、モヤモヤする日も、晴れの日も、曇りの日も、
どんな日でも変わらず、続いてきたあれこれ。
「習慣」と言えばそうなのですが、続けているというより「いつの間にか続いている」ことを淡々と繰り返しているときに、ふっと我に返り、少しだけ肩の力が抜ける事があります。

『米を炊く』も「いつの間にか続いている」ことの一つです。
何もしていないなーと思う日であっても、変わらずお腹は空き、米を炊いています。

取りかかっていたことや考えていたことを一旦置いて、
米を量り、水を注いでしゃかしゃかと研ぎ、しばらく浸水し、火にかけ(or炊飯器のスイッチを押し)、良い香りとともに炊き上がり、いただく。

なにげなく繰り返しているこの時間が、私の気持ちを柔らかくしてくれています。お腹が満ちて、気も緩み、なんとなーく我に返ることができます。
「なんて単純なんだ!」と笑えてきますが、身体はそういう風にできているのかなーと納得する気持ちもあります。

大げさかもしれませんが、米を研ぐには、
台所に行くために移動したり、
両手を使うために手ぶらにしたり、
それまでいた場所や持っていた物を手放す必要があります。

なだらかに続いていた時間やしばらく持っていた物に一区切りをつけるという意味でも、「米を炊く」が私にとって大切な時間になっているのかもしれません。
手放してみて見えてくる物や、また持ちたいなと思える物がわかることもありますよね。

これまでの価値観や環境を振り返る機会の多い今だからこそ、
「いつの間にか続いている」ことを当たり前に重ねていく時間も大切にしたいです。
今日も明日も、いつも通り米を炊きます。

お米の品種や、炊くための道具、食べ方(どんな料理に合わせるか)によって、研ぎ方や炊き方は工夫できると思っています。今回紹介した方法が "正解" というわけではなく、あくまで一例として捉えていただけたら幸いです。
私もお米の研ぎ方や炊き方について、まだまだ学んでいる最中なので、
おすすめの研ぎ方や炊き方などありましたら、ぜひ教えてください🌾

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