「溜めすぎるな!」-044:超高齢化社会とは「カネは無くなったが自分はまだ亡くならない」ことだ
超高齢化社会とは「カネは無くなったが自分はまだ亡くならない」ことだ
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以下は、別の某ブログに書いていた、
2023年の夏~秋にかけて決行した、
私の断捨離体験記「溜めすぎるな!」のnote版です。
📕kindle本出版予定📖
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「溜めすぎるな!」-044
超高齢化社会とは「カネは無くなったが自分はまだ亡くならない」ことだ
20230915
20年ほど前のWSJの一面に掲載された超高齢化社会に関する記事の冒頭の一文に、「Your money has gone, but you haven't. (カネは無くなったが、自分はまだ亡くならない)」と書いてあって爆笑した思い出があるが、それからはや20年経った今、とてもとても笑い事ではない。
また、当時、「reverse mortgage」なるもののテレビCMが、イギリスのテレビで頻繁に流れていた。白人の高齢の夫婦(役の男女の俳優)が自宅で困ったふうに思案する映像にかぶって、「老後の資金が年金だけでは足りなくてどうしよう?と悩みをお持ちではありませんか?そんなご夫婦にピッタリなのが、reverse mortgageです。reverse mortgageでは、長年住み慣れた自宅に住み続けながら、月々に必要なお金を年金のように受け取れます。また、自分の死後、残った資金をお子さんに残すこともできます」という内容のナレーションが入り、それを聞いた高齢夫婦(役の男女の俳優)の表情が明るくなって幸せいっぱい!というCMだった。私はそのCMを見たとたん、「えー?じゃあ、自宅の価値の総額よりも自分が長生きしちゃったら、いったいどうなるの?」と思って、その「reverse mortgage」なるもののCMを、とてもウサン臭く感じたのだった。
その後数年経つと、日本人高齢者の男女俳優を使った「リバース・モーゲージ」のテレビCMが、日本のテレビでも流れ始めたので、私は「そうら来た!」と警戒心を強めたのだった。
だってそうでしょう? たとえば、その「リバース・モーゲージ」なるもので、その長年住み慣れた一戸建て住宅(の土地)の評価額が、たとえば2,000万円だとしてさ、それを担保に毎月10万円ずつ、つまり毎年120万円お金を受け取り続けたら、17年足らずで尽きちゃうよ。それまでに夫婦ともども死ねばいいけどさ、当節死なないでしょう? 同年齢の夫婦が70歳からそのreverse mortgageなるものを始めて、長年住み慣れた自宅を担保に借りられるお金が底をついた時点でまだ87歳。どっちかは生き残っているだろうし、下手すりゃ(ってバチ当たりだけど)両方生き残っているかもしれないでしょう?そしたら、いったいどうなるの?って、こんなバカな私でも思っちゃったわけだ。
そして、バカな私の頭の中では、こんなものすごいことが想像されてしまったのだ:
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ついに、その時が来た! ピンポーンのモニター越しに映るのは、コワモテの兄さんたち。いきなり乗り込んできて「おい、ジジイとババア!おめーたちに払うカネは、もう尽きたんだよ!今すぐこの家から出ていけ!」
「ええっ!ご無体な!見てのとおり、私らは、老い先短い老夫婦。この家から追い出されて寒空の路頭に迷ったら、寒さでこごえ死んでしまいます」
「おお上等じゃねぇか!テメーらが長生きしすぎたのがいけねぇんだよ!おい今すぐとっとと出ていって、どこへでも行って死にやがれ!」
「ひどいっ!ひどすぎます!この世は神も仏もないのですか!?せめて、生きている間は、このあばら家に住まわせてください。」
「なんだとぉ?..... うーん、ま、住まわせてやれないこともないけどな。おい、おめぇたちに娘はいるか?」
「はい、一人娘が」
「齢はいくつだ?」
「57歳で」
「ケッ!ムスメもすでにババァじゃねえか、しょーがねぇなぁ、あ、そのムスメは結婚しているか?」
「はい、いまは四人家族で」
「おい!孫は女か男か?」
「女の子と男の子が」
「おいその孫娘はいくつだ?」
「28で....あ!もしや、」
「よーし28ならギリギリ売れるな。おいその孫娘はいまどこに住んでいる?」
「ひえぇぇぇぇ!おねがいでございます、孫娘にだけは手を出さないでくださいまし!」
「なにを言ってやんでい!テメーらが長生きし過ぎたから、テメーらの生活費を稼がせるために、孫娘を売りとばすんじゃねぇか!だが、このジジババは見たところすぐにはクタバりそうにねぇから、孫娘だけじゃ足りねぇかもな、おいその男の子っつーのは、何歳だ?」
「26歳」
「なんだ、もうトウが立ちすぎてジャニーズには売れねえな。だが、蟹工船に送り込んで働かせることはできるな。おい、テメーらの孫たちの居場所を言え!言わねえと、いますぐここからおっぽり出すぞ!」
「ひえぇぇぇぇぇ!ひどい!神も仏も無いじゃありませんか!あなたがたは悪魔だ!」
「なんだとぉ?オレたちゃ悪魔でも何でもねぇ!むしろテメーらのほうが悪魔じゃねぇか!そもそもテメーらが、このリバース・モーゲージ契約の満期が来る前にクタバっちまっていれば、オレたちが押しかけることも、孫たちをヒドイ目にあわせることもなかったんだよ!老いぼれのくせにこの世にガメツクしがみついて長生きし過ぎたテメーらの、身からでた錆じゃねぇか!そんなに孫たちを救いたければ、今すぐ庭の松の木の枝に首くくっておっ死んじまえ!」
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という「長生きリスク」を減らすために、ウィキによると、リバース・モーゲージには様々な条件があるそうだ。さすがに、長生きし過ぎた老夫婦を家から追い出すことはしないけど、その代わりに、保証人や相続人が、老夫婦が長生きする限り、月々彼らに支払う金額という名の負債を肩代わりすることになるそうだね。ま、そりゃそうだよね。だから、吉原への身売りや蟹工船での強制労働まではヒドくはないものの、ま、働くなり何なりして、カネを払え!ていうのは同じだ。というか、自分が保有する不動産の価値を食いつぶしてなお長生きした分の生活費を踏み倒そうとするほうが、神も仏も無い所業だよ!
でも、この図式って、べつにリバース・モーゲージに契約していなくても、実際に起きているんじゃないかな? 親の年金では賄いきれない、月々の介護コストを、子どもが肩代わりして払っているのも、同じことだ。ひどい場合は、未成年の孫を介護ヘルパーみたいに使っている場合もあるのではないか? 孫を吉原や蟹工船には売りとばさなくても、本来なら勉学に励んで社会でおカネを稼げるスキルを身に着けるために生涯に一度しかない孫の伸び盛りの時間を強奪して、自分の遺伝子を次代に受け継いでくれた孫の将来の展望を、踏みにじっている。親や祖父母の介護に追われてロクなスキルも身に着けられなかった孫は、成人して社会に出てから一体どのような仕事に就けるというのだろう?
このように思ったのは、私が拝読した親の介護⇒看取りで成功した方々のブログに共通するのは、その人たちが、親の介護と看取りや葬式の費用を、親の貯金や実家売却益といった、親が保有する金融資産内でまかなえたことなんだなぁ!と思ったからだ。ある姉妹の妹さんのブログには、母親の介護から看取り葬式までの費用を、母親が子育てしながら働いて生涯かけてコツコツ貯めていた貯金(と親の介護中に売却した実家の売却益)ですべて賄(まかな)えたばかりか、残った金額(遺産)を姉妹でキッチリ半分ずつ分けたことまで書かれてあった。まさに、親の介護⇒看取りの大成功の事例だと思って、私は読みながら大変に感銘を受けたのだ。
この御姉妹の場合、お母さまが施設に入った時点で既に何十年の中古物件となっていた御実家のマンション(一戸)の売却益よりも、お母さまが夫婦共働きで仕事を持っていらしたうえに常日頃から無駄遣いをせずに貯金を蓄えていらしたことが大いに奏功したのであろう。それに加えて、姉妹のお二人とも結婚していて、お母さまとはそれぞれ別の苗字になっていて、それぞれに家庭を持っていた、つまりお二人が同じ立場境遇であったことも、お母さま介護の成功の大きな要因だったのではないかと私は思う。これがもし、姉妹のうち一人が結婚していて、もう一人が独身ないしは離婚出戻りの場合は、姉妹の間でいろいろな感情の軋轢が生まれたのではなかろうか。女で生まれて、結婚して実家から出されて苗字の違う他家に嫁ぐことは、他人の中で耐え忍ぶことである。男で生まれて、結婚して婿養子になるのも同様だ。そういった、他家に入るしか生きる道が無かった者にとって、実家を離れずに独身を謳歌したり、離婚して実家に出戻った姉妹や兄弟に対して、不公平感を抱くのは当然のことだろう。
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ここで、私が目指す、溜めすぎるな!の方向性を今一度確認する。
モノについて
モ① もらったモノは、基本的に捨てる。
モ② 10年以上経ったモノは、「捨て」を検討する。
例外:将来カネになりそうな貴金属(金・プラチナ)や、
死んだら棺桶に入れてほしい個人的にプライスレスなモノは、
保有し続ける。
モ③ つまらないモノには、近づかない。
ストレスについて
ス① もらったストレスは、すぐ脳の外に出す。
ス② 稼働していない人間関係は、基本的に終わらせる。
ス③ つまらない情報には、近づかない。
このブログの目的は、還暦を目前に、
家の中と脳の中をスリム化+最適化することによって、「シニアのミニマルライフ」ならぬ
「シニアの実(み)の成るライフ」を追求することである。
アラ還の生活を、少しずつスリム化+最適化して、
「シニアの実(み)の成るライフ」を目指していく。
家の中も、脳の中も、
溜めすぎるな!
🌳次回につづく🌳
🌳ものぐさゆえ、コメントにお返事できない失礼をお許しください🌳
もとの記事の保管場所ブログ:🏡
頂いたお心付けは、note内で循環させて、noteを盛り立てていければと思います!