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丹後の豊かな資源を石けんに

はじめまして。SAPO代表のMegumiです。

Noteでは石けん作りに対する思いや過去にしてきたことなどを綴っていこうと思っています。

ブランド設立のストーリー

2014年、SAPOはベトナム中部の世界遺産の街、ホイアンで誕生しました。2009年よりベトナムに住んでいましたが、現地の合成洗剤が合わず、長男が誕生してから手荒れに悩むようになりました。廃油石けん(現在販売中のサステナブルソープ)を作り、使ってみると全く手が荒れなくなったのです!

この時の感動を多くの人に伝えたい!という思いから、SAPOが誕生しました。

SAPOというブランド名は、5000年ほど前にローマのサポ(Sapo)と呼ばれる丘の下で石けんが初めて発見されたことに由来しています。サポの丘の上に建っていた神殿の、いけにえを燃やしていた場所から、その灰といけにえとなった動物の脂が雨と一緒に川に流れてきたために、それらが石けんを作り、洗濯する衣服がキレイになっていたということです。石けん(Soap)の文字は、このサポの名前から来ています。

設立当初から、石けんづくりに対する思いは変わっていません。

https://www.vietnam-sketch.com/2016040878282

この記事が出た後、現地で工房と法人を立ち上げ、外国人観光客向けのワークショップや商品を通して環境保護の大切さを伝えたり、環境活動ネットワークを運営、環境イベントを開催しました。

2019年より日本へ帰国し、現在は故郷である「海の京都」京都府宮津市で地元の安全な素材を使って石けん作りをしています。日本三景、天橋立がある場所です。
この地域は平安時代以前から高度な文化が栄えており、稲作発祥の地とも言われているほど、お米やお酒を大切にする文化が残っています。それは、丹後半島の地形によりミネラルを豊富に含んだ清らかな「水」が海に向かって流れているためです。全国と比べても長寿の方が多い地域で、この豊かな大地が育む農作物は、とても美味しく、地域の人の健康を支えてくれています。

ベトナムでも地域の安全な素材を使っていた私は、故郷にある栄養たっぷりの素晴らしい資源を石けんに生かしたいと思いました。そして、商品を通してこの地域の良さが伝われば嬉しいです。

SAPOの哲学:「自然にかえろう」

自然界にインスパイアされて生まれたSAPOは、100%天然の素材が健康な肌をつくるいちばんの源だと考えています。SAPOは自然と共存した暮らしの中で人々が考え出した、昔ながらの素朴な材料と方法で商品をつくっています。手作りなので手間暇はかかりますが、原料やオイルの良い成分をそのまま残すことで肌を健康にしてくれます。また、コールドプロセス製法でできた石けんは、4週間以上熟成させるため、その間に天然の保湿成分であるグリセリンが石けんの中にできるので、余分な皮脂を洗いすぎず乾燥させません。

小さなお子様からお年寄りまで、家族全員で使っていただける商品をお届けしています。そして、天然素材の石けんは生分解性があるため「自然に還り」ます。パッケージも最低限にし、環境に配慮しています。

SAPOの理念

● 100%天然素材、使用後も自然に還る生分解性のあるコールドプロセス石けんや厳選された植物オイル、自家製、無農薬の素材を使った製品の制作

● 身の回りにある商品の素材を知り、パッケージを含めた商品使用後の行く末を考え、消費者に消費の仕方を考えるきっかけをつくる。身近な素材を暮らしに生かす知恵の提案

●  シンプルな暮らしから「生きる力」を育むライフスタイルの提案

私たちにとって本当に大切なことは何でしょうか。

情報やモノがあふれ、経済を優先させてきた世界は、今コロナショックで大きく変わる転換期にいます。

素朴な暮らしが残るベトナムでSAPOが考え、形にしてきたのは、シンプルな暮らしを追求すること。

私たちが健康に生きていくためには、本当の意味で持続可能な世界にしていくことが今後ますます必要になってきます。

自然界から生まれ、自然界へと還っていく素材や商品を通じて、私たちが日常で使うものがどこから来たのか、どこへ向かっていくのかを考え、地球の未来のための持続可能なライフスタイルや消費の方法に気づいていただくきっかけになれば嬉しいです。


Media掲載

ベトナムスケッチ 2016.4

Vietnam News (現地外国人向け新聞)2016.10

Frau 2017.8


Domani 2018.5
ベトナビマガジン 2020.2-7
京都新聞 2021.5


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