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「名もなき会」で…思ったこと、そして勝手な未来像…

おはようございます。北九州市市民活動サポートセンターです。
先日の「名もなき会」…この会では、NPO×行政との協働について考えていくという目的もあることから、ご参加の方からその実践事例をお話しいただき、その課題などをみんな(NPOも行政側も)で共有していきたいと考えています。

NPO×行政の協働事業と
その継続の難しさ...

先日の会では、NPO法人好きっちゃ北九州の入門さんから、事例をお話しいただきました。

長くなりすぎるので、その事業の詳細は、省略させていただくとして…

行政側が仕組みを作り、NPO側が実践するという公設民営型、とても理想的な協働事業の事例だと感じました。

しかし、そんな事業でも継続の難しさはあるようです。
それは、事業担当課の担当者が代わり、事業を始めた当初と対応が大きく変わってしまったことによるものだったとのお話しでした。
極々端的に言うと、一事業者として扱われるようになったということです。

まず聞いて感じたこと…

 NPOの方々ってビジネスとして(お金をもらうためだけに)、行政と関わっているわけではないことが大半だと思います。
 何かしらの社会課題の解決のために、設立された団体であり、その収益は、社員(会員)に分配されるのではなく、より多くの社会課題の解決のために使われるというのがNPO法人です。
 そういった、活動理念として掲げる「社会課題の解決」につながるものとして、行政と仕事をしてくれているのだと思います。
(そうあって欲しいという願いも込めて…笑)

 そういう”想い”があってNPO法人として活動されているのですから、
その”想い”を途切れされてしまうようなことを行政側がしてしまうのはよくないです…

少し経って、視点を変えて…


行政側の仕事として考えるとどうでしょう、業務内容としては、
・業務の仕様書作成
・予定価格を積算
・入札手続きや見積書の手配の契約手続き
・事業の計画書の提出の受領
・事業の報告を受領
・契約金額の支払い
という一連の流れは、その相手がNPO法人であろうと、株式会社であろうと変わらないんですよね…
 なので、一時期と比べて、行政側はNPO関係者との協働 と一般の民間事業者への委託事業の違いが見えにくいと思います。

私が考える違い

世の中の状況(行政内部の事情も含めて…)は、どんどん変化していくので、同じ事業を全く同じ形で何年も繰り返しやっていくわけにはいきません。 

 その事業を進めてくれる受託事業者の方、さらにその業務に関係する市民の方々の声を聞いて、よりよい事業に毎年カスタマイズを繰り返していくのが大切なことで、本来、役所の職員がやっていかなくてはいけないことだと考えています。(自分ができてるかと言われると…ちょっとつらいかも…笑)

 一般の民間事業者に仕事をお願いするのと、NPO関係者との協働事業との違いは、その部分にこそ表れないといけないのだと思います。

 詳しくはいづれ…  

市民活動サポートセンターとしてできること


 今回の事例でいえば、そういった変化を「受発注という関係性を超えて」双方が共有できていなかったのではないかと感じました。
(時間もあまりない中でしたので、いろいろ聞けなかったのですが、私見としては、行政側の事情による変化があり、それについての行政側の説明不足があったため、NPO法人側としては非常に不満を感じることになったのではないかと…)

 でも、行政側は、その視点が持ちにくくなるというか、事業者との関係性を問われることもあることから、そこを四角四面に捉えすぎて、受注していただいた事業者の方とのの風通しを悪くしていましがちです。

  このズレを解消するのは、先日から繰り返しになりますが、”対話”であって、それができる機会を持つことなんだろうなと思います。
 そのために、多少公的な場所で、行政の職員も、NPO法人の方も対等な立場(この街をよくしていきたいという想いを持つ者同士)で安心して”対話”ができる場所、機会を準備するのがセンターの役割の一つで、やっていかなければならないことだと再認識しました。

紆余曲折あって始まった「名もなき会」もこの先そういう場にしていけるといいな.....

(文責:イノ)

※ 冒頭の写真は ノラ猫ポチ(猫の写真だけの場所) さんの写真を使用させていただきました。書かれてる言葉が、しっくり来て…


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