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6月サポの日から感じたこと

北九州市市民活動サポートセンターのあんbeです。
昨日は6月サポの日「近年の災害支援状況について」を開催しましたので個人的な感想などを書き留めます。 

イベント概要

6月23日(木)18:30~20:30
講師 災害支援ふくおか広域ネットワーク(Fネット)会長 藤澤健児氏
参加者 会場29名、オンライン6名 

発表者の藤澤さん ナイス笑顔(^^)

夜遅い時間まで多くの方にお集まりいただき、「北九州市で災害が起きた時、自身に何ができるか」について学びました。活発な議論の飛び交う非常に盛況なイベントで、皆さんの災害支援に対する意識の高さが伺えました。

前半パート

藤澤さんの県内各所での災害支援についてご紹介。冠水や土砂崩れ、高台の一番上にある家でも床下浸水等、誰しもが被災する可能性があり、だからこそ自助として、日頃からの備え(モノや情報の収集、当事者意識の醸成)の必要性を感じさせられました。 

Fネットの活動

発災直後は被災者の困りごと(ニーズ)は点在しています。支援者が各々の判断で被災地に赴くと、報道等で露出の多い地域に支援者が集中し、その地域は支援者が受け入れられず、他の地域は支援者が不足する、といった事態に陥ってしまいます。
そして、そうならないよう、災害ボランティアセンターを拠点とし、各地にリソースをマッチングさせています。 

Fネットは、平時からNPOをはじめとする企業、社会福祉協議会、そして行政が協議を重ね、災害が想定される区域、必要な支援、それぞれが持つリソース等の情報を共有し、いざというときに円滑かつ効果的な支援につなげる仕組みを作るための中間支援を行っています。 

後半パート

  • 後半では、5~6名のグループに分かれてワークを行いました。
    テーマは3つ。
    ・自身の日常の活動について
    ・北九州で発災したとき、自分に何ができるか
    ・各主体がどのように繋がれるか、今後Fネットにやってほしいことは何か 

グループワークの様子

私はオンライン参加のグループに加わり、お話させていただきました。NPO、一般企業、公的機関に所属されている方、防災士の資格をお持ちの方etc...色々なジャンルの方々がいらっしゃって、もちろんこんなイベントに参加するくらいだから皆さん意識の高い方々でして、とても勉強になりました! 

今回は私がお聞きした中から印象的なご意見をご紹介します。 

普段の活動の強みを活かして支援を提供!

スポーツ活動を行っている方から、体力に自信があり、マンパワーを提供できる。また、その仲間を通じた広いネットワークを持っているので、情報共有、呼び掛けができるとのご意見が。
竹林整備を行っている方から、竹林整備自体が間伐となり、防災の一助になっている。また、切り出した竹材で竹踏みをつくればエコノミークラス症候群を防ぐことができるとのお話をいただきました。

災害支援といって構えずに、自分たちにできること、また普段の活動の延長線上に災害支援を捉えることが出来ると、支援に加わるハードルがグッと下がるのではと感じました。

ホントに意味ある?避難訓練

多くの避難訓練がよーいドンで始まります。市役所でも定期的に避難訓練がありますが、開始時間が定められていますし、その時間にいない人が何故いないかを事前に把握しています。まぁ予告が無いとマジで業務に支障が出ますし、全員に機会を提供しようとすると必然的にそうなるのかもしれませんが…。そういえば学校の避難訓練でも同じでしたね。ダラダラやっててめちゃくちゃ怒られた記憶が甦る…( ノД`)

一方で発災時、家にいるのは母+子や高齢者のケースが多いそうです。男性はいないんですって。
一刻を争う時に、生活に必要な荷物を持って子どもを抱えて高齢者の手を引いて…いかにも全滅しそうですね。「私はいいから逃げなさい!」的なことは、もしかするとドラマの中だけではないのかもしれません。

やはり外せない高齢者、女性、子どもの視点

避難所には老若男女LGBTQ、最近話題になっているペットまで集まるため、そうした様々な属性に十分配慮した運営が必要になります。一方で運営側は男性が多いそうです。画一的、一方的な運営になるのは明らかかもしれません。
違った視点で見れば違うものが見えてきます。マイノリティや社会的弱者の小さな声を漏らさないように、すべからく皆に不便・不安・不満を我慢させないような仕組みを作りたいですね。

十分長い書き込みになってしまいましたが、これでもまだまだ書き足りないくらいです。今日書いたのは私が加わったオンラインの中だけの話なので、会場でこれがあと5グループ、それぞれ違った議論がされました。

○さいごに ~いつもの中に、もしもがある~

まだまだ「防災」という言葉のハードルは高いとの声がありました。支援の中核を担う現役世代の知識や意識が不足している、と。
正直まだまだ私も、自分にできることはない、自分には関係ない、というより日々が目まぐるしくてそれどころではない、と心のどこかで思っている節があります。
そんなバカタレ達でもより防災を身近に感じられるよう、子どもの頃から、また子どもから大人へ、逆に高齢者から現役世代へ、防災の取組みが浸透していくと良いですね。

イベントの最後に藤澤さんから「これが北九州の情報共有会議の第1回目」とのお言葉がありました。
第1回ということは、2回、3回があるということですから、藤澤さんには発言の責任を取っていただいて(笑)、また、今回参加できなかった方も第2回は是非ご参加いただき、誰一人取り残さない真に災害に強いまちとして、北九州を育てていければ良いなと思いました。

以上、長文駄文失礼しました。 

あんbe 

Fネットの皆さん


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