10月のよる会を振り返って
市民活動サポートセンターのあんbeです。
昨夜よる会が開催されましたので、簡単に振り返ってみたいと思います。
今回はリアル10名、オンライン6名。市役所からも子育て支援課の職員にご参加いただきました。
皆さん、お忙しい中お集まりいただき、また夜遅くまでありがとうございました!
さて、今回議題を持ち込んでいただいたのは、特定非営利活動法人あそびとまなび研究所の秋葉理事長。
ご自身の活動、子ども食堂や野外活動といった子どもを中心とした “居場所づくり”を例にお話いただきました。
子ども食堂の成り立ち
北九州市では、子どもたちの孤食の防止と居場所づくりという視点から平成28年から事業実施。
市内に2ヶ所をモデルケースとして取り組みを始め、当時は、大半の方々のイメージどおりで、貧困層の支援が一番の目的となっていたようです…
そうなるとやはり、
なかなか参加者も集まらないというような課題もあったみたいです。
生活に困ってる子おいでよ!
って言って集まるとは思えないですよね…
モデルケース実施後は、方針転換‼︎
誰でも気軽に集まれる居場所!
という方向性に舵を切りました。
子ども会みたいなイメージですね!
市は、子ども食堂の開設に必要な機材や運営に必要な食材や保険といった費用の補助をおこない、近年の社会的背景や機運の高まりもあって、
現在「子ども食堂ネットワーク」に登録する事業者は市内に50カ所ほどあるそうです。
北九州市では、目標としては一小学校区に一つの食堂の開設を目指しています。
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/ko-katei/11700201.html
サポセンとしては、子ども食堂を直接運営する法人や団体というだけでなく、いろんな活動をしている法人さんも関わる事で、活躍の場が広がる可能性もあるのでは?とも思っていたりも…
不足する子どもの三間(サンマ)
サンマとは、『仲間』、『時間』、『空間』の3つことだそうです。
子どもが健やかに育つために、気の知れた仲間、たっぷりの時間、安全な空間が必要という考え方です。
特に近年ではコロナの影響もあり、行動範囲が学校、習い事、家の往復だけという子どもも増えているとのこと。
秋葉さんは子どもの居場所を部室のようなイメージで捉えているようです。
ゆったりとした、安全で、誰にも評価されない居場所を子どもに補償したいと。
確かに公園にしても、
私が子どもの頃よりボールは使えないし、
騒がしくすればすぐ苦情が入るし、
不審者いるし。
子どもを守るためなんでしょうが、ルールが細かく、厳しくなっている印象があります。
居場所づくりから生まれる相乗効果
そんな想いで秋葉さん達は子ども食堂をやられていますが、何も子ども食堂は子どもだけの場ではありません。
子どもを中心に、
部活を辞めた中高生、
見知らぬ土地に越してきたお母さん、
退職後の時間を持て余したおじ様
などが集まり、
普段出会わない人が出会い、繋がりをつくれる場でもあります。
こうして出来た繋がりがいざという時のセーフティーネットになる。
例えば災害時にいざ助け合おうとしても、どこの誰かも分からない人には助けを求めづらく、逆に支援も速やかに行き渡りませんよね。
また、子どもの移動距離はとても短いため、
小さな集まりがあちこちにあり、その地域なりの着地点を見出すのが理想とのこと。
にぎわいから取り残される子ども(若者も、いつか話のあったおじさんも)をつくらないこと。
子ども食堂のような居場所に集まった人々との繋がりがその活動を拡げ、また新たな活動が生まれる、つまり協働のきっかけになる、ということもあるんです!
先日投稿したキッズパトランなんてまさにそういう事だと思っています。
皆さんからのご意見・ご感想
という事で、参加のみなさんに、こども食堂に関わるとしたら…というテーマで話をしてみました。
・こうした居場所づくりが大人にとっても、地域の家族として趣味で繋がるきっかけになる
・大人が本気で楽しむ姿を中高生に見せたい(その方がウケが良い)
・子ども食堂をきっかけに、子どもの日常を支える活動を行いたい
・「楽しい・楽しそう」から人は集まる
・決まった場所に居場所がある(決まった場所で活動している)ことが大事
・誰がやっているか分からない子ども食堂は行きづらいので、日頃から地域に顔を見せる取組みをしていると尚良い
・無料でご飯が食べられるところとして、目的をはき違えた人が来るようになった気がする
・だからといって取りこぼしがあっては本末転倒のため参加に条件は付けないほうが良い
・多く参加者が集まると安全管理が難しくなる。リスクマネジメント、バランスが難しい
・既存の社会資源をもっと活用、または連携させる仕組みづくりが必要
などなど…いろいろな視点で話が出ましたよ
まとめ(あんbeの感じたこと)
行政として何ができるかを考える時、市全体としての最適を考えるため、必ずしも現場の求めるものにならないことが往々にしてあります。
また、全体最適あるあるかもしれませんが、予算やマンパワーの制約から、規模感が足りず、どれも上手くいかないことがあります。
とはいえ、あるところに局所的にリソースを注入することによる、それ以外のところの不公平感もケアしていきたいところ。
戦力の逐次投入は下策ですが、どこに優先順位を付けるかは悩ましいなぁ~
なんて、お役人のような考え方をしている自分に気付きました。
くわばらくわばら。
今回もよる会らしく?あちこちに話題が飛び火し、色々なお話を聞かせていただきました。
市民活動をされている方々の熱意、信念には毎度感服します。
理想や目標について共感する部分が多く、また自分には無い視点で勉強させられています。
今回来られなかった方、来月はぜひ!
まずはサポートセンターへご連絡ください。
来月もよろしくお願いします!
あんbe
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