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みんな知ってる??子どもの権利条約*

【CTREE. Sun】
みなさん子どもの権利条約ってご存知でしょうか?*
私もとても詳しいわけではないのですが、”子ども理解”を深める上でとても大事な事だと思っています。
少しでも参考になったら嬉しいです*

日本は子どもが労働をするという考え方はあまりないと思いますが、子どもを小さい労働者として働かせていた時代があります。貧しい国では今でも働かされていたり、人権を尊重されずに生きている子もいるのです。

そんな人として尊重される”子どもとしての権利”根本的に人間であるという大前提として大事にされるべき権利ですね。

日本はそういう面では恵まれている部分も多くあります。
ただ、どの分野もそうですが、何千層にも重なって次元はあるものです。
良い環境であれば、もっとよりよく改善できる点があるように、子ども理解、子どもを育てる社会、教育、保育、家庭の教育の理解、子育ての分野ももっとよりよくできる部分がある気がしています。

日本の人たちの長所はよいものを受け入れ、それをよりよく工夫を凝らすことに長けている点があるなぁと感じているのですが、
子どもの事に関しては、単純に”情報が足りていない”というのがある気がしています。情報というのは、もっと子育ての法則というか、子どもの生態や、子ども理解においての情報です。教育が発展してる国の子育ての仕方とかですかね。

なぜならば、義務教育では子どもの事を学びませんし、国の制度でも教育にお金をかけてこなかった国なので、それは仕方のないことだと思うのです。
ただ、やはり国は人が作るもの。よい人材を国の中でも豊かに育てていく必要があります。

子どもの権利条約は1989年11月20日に国連総会で採択し1990年に発行されました。

11月20日は「世界こどもの日」「こどもの権利条約の日」と言われています。

日本では教育が発展してる国から見ると、子どもが置き去りにされている社会現状があったりもしますが、
2023年4月には「子ども家庭庁」が創設されるので、これから子どもの権利が注目さていくかもしれません。

***

子どもの権利条約は
子どもの基本的人権を国際的に保障するために定められた条約です。

18歳未満の児童(=子ども)を権利をもつ主体と位置付けて大人と同じようにひとりの人間としての人権を認めています。

そして、子どもの権利条約には大切にされている「4つの原則」があります。

1生命、生存及び発達に対する権利(命を守られ成長できること)

すべての子どもの命が守られ、もって生まれた能力を十分に伸ばして成長できるよう、医療、教育、生活への支援などを受けることが保障されます。

(医療、教育、生活への支援などを受けることが保障される取り組みにより、子どもの権利条約が定められてから5歳以下で亡くなる子どもが減ったようです。)

2子どもの最善の利益(子どもにとって最もよいこと)

子どもに関することが決められ、行われる時は、「その子どもにとって最もよいことは何か」を第一に考えます。

(親目線や社会にとってではなく、子どもにとってどうなのかが大切)

3子どもの意見の尊重(意見を表明し参加できること)

子どもは自分に関係のある事柄について自由に意見を表すことができ、おとなはその意見を子どもの発達に応じて十分に考慮します。

(何でも聞けばいいという訳ではなくて、尊重しつつできないものはできないと伝える。でも子どもは意見をいう権利がある。)

4差別の禁止(差別のないこと)

すべての子どもは、子ども自身や親の人種や国籍、性、意見、障がい、経済状況などどんな理由でも差別されず、条約の定めるすべての権利が保障されます。

子どもの権利条約の認知度は?*

◎スウェーデンの子ども達
12歳(小学校6年生)は88%の子どもが「子どもの権利条約」について知っている。(2019年調べ)

◎日本の子ども
内容までよく知っている子   9%
内容について少し知っている子 24%
名前だけ聞いた事がある子     35%     
聞いた事がない子       32%

◎日本の大人
内容までよく知っている   2%
内容について少し知っている 14%
名前だけ聞いた事がある   40%
聞いた事がない       43%

日本では聞いた事がない人が多いことがデータからも分かりますね!
私が知ったのは大学時代保育の勉強をしていた時にちらっと出てきたものを詳しく調べてみて知った感じでした。

日本は今は認知度が低いですが、スウェーデンでも2009年の調査では知っている大人は20%くらいだったそうです。
日本にもまだまだ希望がありますね!

どう生活に取り入れていく?


スウェーデンでできている事も、日本でどの様にするかとなるとまた大きな課題になってきます。
日本では、子どもの権利を尊重する=子どもの言いなりにならなきゃいけないの?という疑問や
甘やかすことと、子どもの権利を尊重することは違うが正直難しい。。という部分があります。

また、日本の教育現場や保育現場で取り入れたところ教室がカオス状態になる事態もあったようです。

日本の教育現場で育ち、保育現場に立ってきた私からすると。そうだよなぁとなんとなく理解できます。
日本はまだまだ子ども理解が足りていないので、家庭の中でも子どもとの関わりも”物”に頼りがちな部分はあると感じます。また、子どもとの関わりの仕方もスウェーデンとは大きく違うだろうなと思います。
また、教育現場の組織やカリキュラムも子どもを尊重するだけの”隙間”もないくらいぎっしりなのと、教師や保育士の人数も足りておらず余裕がないことや、”大人の組織的な決まり事が多い”こともあると思います。その中には、”社会のニーズに添う”という決まりも多いので、中々難しい部分が多いし、周りから求められるニーズを満たすので精いっぱいの構図があると思います。

子どもの意見を尊重しても問題にならない枠組みや前提を決める必要性、
子どもを尊重した形の教育現場の構築と、子どもの意見を取り入れながら質の良い教育をできる教師の育成。国と社会、家庭、大人の子ども理解と教育理解がより浸透していく必要性があります。まだまだ課題が多いですね。。
これをしていくのは、日本ではまだまだ時間がかかりそうですね。

しかし、まずは知ることから始めることが大きいですね*

とても素晴らしいおはなしをされているので、スウェーデンの子ども達の様子を知りたい方は是非映像の7:06辺りからご覧ください*

https://youtu.be/cuZ0c943xHQ

sapo⊛

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