共通テスト模試と三年後以降
東進の第二回共通テスト本番レベル模試が本日行われています。実試験では二日間に渡って行われる八科目を一日に圧縮させて朝から晩まで行うタフな試験。数学特待生は受験がマスト。我が家はまだ中二なので数学ⅠA・ⅡBだけ受験ですけどね。
共通テストの数学は政治主導の思考力重視(笑)により問題文中で太郎と花子が会話しまくる長文速読テストに変貌してしまったので、選択問題は予め決めておく、後半の設問は早めに見切りをつける等、兎に角スピードを落とさないことがポイントになります。リカバリーも効きづらい。その辺は今年一月の本番同日で一度経験しているので多分わかっているでしょう。共通テストでしか出題されない「データの分析」を落とさず乗り切れるかが課題。
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さて、そんな数学の共通テストですが、今年度から施行される新指導要領に伴う分類再編により、三年後からは一部形式が変化します。具体的には「数学ⅠA」は選択問題がなくなり全て必答形式となります。また、現行の「数学ⅡB」は「数学ⅡBC」となり数学Cの範囲が新たに加わり、選択問題が現行の2題から3題に変わります。
現行の数学ⅡBは「数列、ベクトル、確率分布と統計」から2題を選択する方式なので、共通テストでしか出題されない「確率分布と統計」を避けて、ベクトルと数列を選んで回答する受験生が多数派でした。新課程では「数列、確率分布と統計、ベクトル、複素数平面と平面上の曲線」から3題選択になるので、現行では理系の範囲とされている「複素数平面+平面上の曲線」を新規に学ぶか、今まで避けていた「確率分布と統計」を選ぶかの選択を余儀なくされます。いずれにしても文系の学生にとっては負担増になります。
私が大学受験した時代は、ベクトルも複素数平面も「数学B」だったのでセンター試験の選択問題として普通に出題されていました。両分野が「数学C」として出題される三年後はその時代に戻る感じでしょうか。当時の数学ⅡBも制限時間がタイトな印象でしたが、確率分布は初歩の初歩だけしか問われず(分散と標準偏差が求められれば問題なかった)、選択問題にはベーシック(プログラム言語)という簡単な逃げ道もあったので現在よりむしろ戦い易かった。因みに当時の数学Cは主に行列でした。この分野はゆとり突入で消えました。複素数平面もゆとり時代に一度消えましたが、脱ゆとりで復活しています。
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