東進SEC 英数コース

冬休みが終わったと思ったら、すぐに長い入試休暇でした。入試休暇ということは中学受験真っ只中ということ。鉄緑会指定校の中で最も合格発表が早い渋谷幕張中の結果が出ると同時に「次は東大だ」の申込競走が始まります。東進スーパーエリートコース(SEC)の募集も始まりました。

公式Xアカウントもできたようです。

鉄緑会は指定校であれば春は無試験で入塾できますが、東進SECは指定校合格は足切り条件であって、そこから選抜試験を突破しないとプラチナチケットが得られません。でも、今年からは募集人数が200人に拡大されたので、競争率は単純計算で半減されると思います。(チャンスです)

今年度からは正式に「英数コース」(年間110,000円)が新設されて、英語も年間3講座まで取れるようになりました。11万円と聞くと一瞬びっくりしますが、月額1万円を下回ります。無料ではあっても期間が不透明だったりノルマや目標がコロコロ変わったりしていた見切り発車時代よりも全然良い。内容充実含む値上げなら保護者も納得感あるのではないでしょうか。

模試得点が努力目標に変わり、途中でクビを切られる可能性も激減しました。

「英数コース」ができた背景については、全体説明会でも言及がありましたが、数学だけで年間百コマ以上履修せよの大号令の下、数学超偏重プログラムで育った諸先輩方の模試成績(数学上々、英語弱々)を見て、運営も英語の重要性を痛感したからだそうです。当たり前の結果にしか見えないのですが、それに気付くのに数年間かかるのが東進クオリティ。歴史の浅い後発組なんだから、カリキュラム完成度では圧倒的な鉄緑会を参考にすればいいのに、それをしないのも東進クオリティ。

しかし、1回目の選抜試験が2/4(聖光学院2次試験日、早稲田2次・海城2次結果発表前、筑駒結果発表前)というあたりに、傘下に四谷大塚を抱えているにも関わらずグループ内で全く情報共有が取れていないナガセのセンスのなさを感じますね。

引き続き、数学だけコース(年間77,000円)も取れますが、追加コスト3万円程度で英語も受講可能なら英数コースの方が割安ですね。因みにSECとよく比較される「数学特待」も昨年度から有料化しています。年間33,000円。こちらは従来までと内容不変なので、ただの値上げですな。

数学全講座受講だけが目的であれば、SECよりも安価な数学特待の方がコスパ良く見えますが、SECには毎月のライブ授業高校生以降の東大特進優先権利が付いてくるし、期間も6年間なので、高1秋で終わってしまう数学特待の方が結果的に高くつくと思います。数学特待の無料期間中に東大数学まで全部終わらせようとすると数学偏重の受講になってしまいますしね。

・・・と、ここまで東進SECの宣伝に終始しましたが、中学に入っても緩ませず厳しくやりたい、ガンガン競わせたい、宿題含めて管理してほしいのであれば、ぶっちゃけ鉄緑会でいいと思います。カリキュラムは信頼度抜群ですしね。そこまでガツガツしなくてもよい場合や進学した学校から代々木が遠い場合は、東進SECは有力な選択肢になってくるでしょう。

映像授業は家で見られるので時間に融通が効くのが最大の利点。やる気があれば学年を超えてどんどん進められます。入学前の春休みだけで中学数学を一気に終わらせることも可能。自らの判断で進捗をコントロールできるので、定期考査前の授業のやりくりに苦労することもありません。裏を返せば、自律できない子はどこまででも怠けられてしまうのが欠点。最高到達点は遜色なくても、最低品質保証は管理が行き届いている鉄緑会の方が上かなぁ。


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