選挙直前企画『ジャーナリスト 寺澤有さん』講演会 in内海聡クリニック
内海聡医師のクリニックで開催された選挙直前企画、ジャーナリスト寺澤有氏の講演「政治の裏を知る勉強会」に足を運びました。
最寄り駅からクリニックに近づいた頃、前方に素顔の男女、向かい側から素顔の男性、そして私、4人揃って素顔でエントランスに入ったら、先にエレベーターを待っていた男性が慌てて口を覆っていたものを外していました。昨今うっかり外していたのを慌てて装着する人を見るのはありがちですが、この時ばかりは真逆、慌てて外すって・・・(笑) 早くこんな世の中に戻ってほしいものです。平和です。
寺澤有氏は「国境なき記者団」世界の情報ヒーロー100人、に日本人で唯一選出された方だそうです。約3時間に及ぶディープな話で私には難しいところがありましたが、貴重なお話が聞けました。
『情報は命の次に大事』
ジャーナリストは命懸けの取材をするので情報が生き死にに関わってくるのですが、これは私達が生きていく上でも大切なので、このことを強くお伝えしたいと話されていました。ただ今はSNSで何かを調べると自動的に記事をおすすめされるので調べれば調べるほど、どつぼにはまる。よく言われているように、人は自分が信じたいものだけを見るようになるので、ネットの罠にはまらないように!! 自分が興味のないこともよく調べるように。
『本物の記事を見抜くには』
昭和に生まれている人には知られている著名な女性ジャーナリスト。 私も何度かプライベートをお見かけしたことがありますが、お酒の癖がよろしくないそうで、寺澤氏は飲んだ席でおしぼりで頭をたたかれたりしたそうです。こういう小ネタが聞けたのも面白かった(笑)
この方がいわゆる「コタツ記事」(ネットで情報を集めて記事を書くだけ)を書いていたと。 ある裁判の傍聴の記事、その女性ジャーナリストが傍聴していないのはバレている。なぜなら寺澤氏がその裁判に行っていたから。 なぜそんなことをするのか? フリーランスの方は取材に関わることを全部自分でやらなければならないので、遠路はるばる時間とお金をかけても裁判の傍聴ができるかどうかはクジ運なのです。
本物の記事を見抜くには「現場に足を運んでいるかどうか」これは読めばわかるようです。
『1票を投じる前に』
今回選挙で1票を投じようとしている人の話は実際に演説を聞きに行くべし!公約をただ読むのと、本人が発する言葉を現場で聞くのでは全く違う。
『世の中を変えていくには』
政治の不正を暴くのがジャーナリストなので、ジャーナリストを応援することは世の中を変えていくための一つになりえます。ジャーナリストの書籍を購入したり、何かできることはあります。いい加減な記事を書くジャーナリストもいますが、そういう人もたまにいい記事を書くことがあるそうです。 寺澤氏は国家公務員の父親を持ち、大体世襲制のように子供も国家公務員になるそうなのですが、そのレールには乗らず大学時代からジャーナリストととして活動を始めたそうです。現在55歳。ジャーナリストの数が少な過ぎて55歳で現在は若手だそうです。ジャーナリストという職業の存続は危ういですね。
講演の最後に内海聡医師が姿を見せてくれました。1年ぶりの生うつみん。 うつみんってSNSで威勢のいい言葉を発するキャラクターではありますが、本物はソフトな感じなんですよね。昨年年末体調を崩され、痩せていらしたので、少し弱々しく見えてしまっているのかもしれませんが。
いろいろなことがリアルではなくオンラインに移行していく。 本物を見る、聞く、触れる、五感で感じる。大切にしていきたいですね。
うつみんの著書。この講演とは特に関係はありません。