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焦げは毒なのか、深みなのか

テレビで見たカレーを作るために、玉ねぎを炒める。
玉ねぎの甘みを引き出すために、フライパンの中で動かさず、
あえて焦がすというレシピを実践する。

でも、フライパンの肌に焦げがでてくると不安になる。
焦げって、見つけた瞬間、失敗した感覚が頭をよぎるし、
発がん性物質だって情報が消えてくれない。

わかるよ、焦げの味って美味しいよね。
でも、カレーの全容が見えてくるにつれ、カレールーの海に泳ぐ
真っ黒な繊維が気になる。

健康によくないものは美味しいのはわかるし、
少しくらい毒っ気があった方が、物事にも人にも深みが出るから魅力的なのはわかる。

だから、あえて焦げを作っているの、
と言い聞かせながら、カレーを作る。

食べた結果はおいしかったです。

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