2004年02月13日(金)
真夜中、自分の絶叫で目を覚ます。「あんたらなんてみんな踏み潰してやる、嬲り殺してやる」。確かにそれは自分が言ったのだろうが、私は信じられずしばし呆然とする。一体どうしてこんな声が出たんだろう。小さな枕元の灯りは天井までは照らさず、そこにはうっすらとした闇が横たわっている。でもそれさえ現実のものとは思えぬほど驚いている自分がいた。そしてはっと気づいて横を見る。娘の顔は半分毛布に埋もれたまま。でも、何かいやな予感がして、毛布をそっと引いてみる。
そこには、やはり、彼女の見開いた眼があった。怯え以外の何者でもない色に真ん丸く見開かれた眼は、私に見つかることを恐れるようにそこに在った。あぁなんてことをしてしまったんだろう。私は、恐怖で凍りついた彼女を咄嗟に抱きしめる。ごめんね、ごめんね、ママ夢見てたの、あぁこのことじゃないのよ、あぁこのこと言ったんじゃないのよ、ごめんね、ごめんね。しばらくして彼女は声を上げて泣き出す。どれほど恐かっただろう、自己嫌悪なんて言葉じゃ表現しきれない思いがどくどくと私の内奥に渦巻く。朝までずっと、彼女の小さな体を抱いて眠る。
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