2004年02月10日(火)
橙色のカーテンを開けると、まだ明けたばかりの今日の空はずいぶんと薄暗く、空一面を雲が覆っていた。それが徐々に徐々に薄れてゆく。東から射してくる黄金色の陽光に、街が空が次第に目覚めてゆく。陽光を受けたあちこちの窓がきらきらと輝き、電線に止まった雀たちの小さな囀りが辺りに響く。
気がつけば、空を覆っていたはずの雲がすっかり地平線に沈みこみ、代わりに、水縹色の空がすこんと抜けてそこに在る。
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