2004年02月10日(火)

 橙色のカーテンを開けると、まだ明けたばかりの今日の空はずいぶんと薄暗く、空一面を雲が覆っていた。それが徐々に徐々に薄れてゆく。東から射してくる黄金色の陽光に、街が空が次第に目覚めてゆく。陽光を受けたあちこちの窓がきらきらと輝き、電線に止まった雀たちの小さな囀りが辺りに響く。
 気がつけば、空を覆っていたはずの雲がすっかり地平線に沈みこみ、代わりに、水縹色の空がすこんと抜けてそこに在る。

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クリシュナムルティの日記やメイ・サートンの日記から深く深く影響を受けました。紆余曲折ありすぎの日々を乗り越えてくるのに、クリシュナムルティや長田弘、メイ・サートンらの言葉は私の支えでした。この日記はひたすらに世界と「私」とを見つめる眼を通して描かれています。

世界と自分とを、見つめ続けた「私」の日々綴り。陽光注ぎ溢れる日もあれば暗い部屋の隅膝を抱える日もあり。そんな日々を淡々と見つめ綴る。

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