「呼子鳥のように」
あなたが死んだら
あたしは泣くでしょう
六月の雨のように
しとしとと泣くでしょう
葬列の面々が目を覆うくらい
さめざめと泣くでしょう
あなたのその躰の分だけ空いた
空白を今度は誰で埋めようかと
まるで迷子になった猫のように
夜毎泣くでしょう
そしてちょうどいい具合の
男を探し出したら
今度は男の上で啼くでしょう
呼子鳥(カッコウ)のように
―――詩集「三弦の月」より
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