2004年03月09日(火)
毎日ベランダの薔薇の樹を見つめる。その姿は、刻一刻、変化する。昨日まで固く閉じていた葉が、今日になれば僅かに先を開き、陽光を受けようとその手を伸ばす。明日になればきっと、この葉はもっと開き、風にさやさやと揺れるようにもなるのだろう。
そしてまた、同じ薔薇という名前でひと括りに呼んでも、一本一本、葉のつき方、その形が異なる。この手前の鉢の、朱赤のミニバラは、葉の色が濃く、いっぱいに開いてもその縁は紅色を残している。その隣の白いミニバラは、まさに若葉色といった葉を広げ、そしてその奥に並ぶ白い大輪の薔薇の樹たちは、ミニバラとはもちろん、葉の大きさも違えば広がり方も何もかもが違う。
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