2009年09月23日(水)
夜通しココアの回し車の音が響く。結局朝までその音は続き、私はそれで目が覚める。ココアのそばににじり寄り、話しかける。よくもまぁ一晩中飽きずに回し車やってるね。疲れないの? 私、あなたの音でちょっと疲れ気味だよ。話しかけると、鼻をひくつかせて近寄ってくる。ひくひくひくひく、その小さな鼻は動き続け、でもふと思い出したように再び回し車に飛びつく。がらがらがら、がらららら。私は苦笑しながら立ち上がり、いつものようにベランダに出る。髪を梳きながら、空を見上げる。まだ雲が一面に広がってい