2009年09月08日(火)
今日もまた早くに目が覚める。時計を見れば四時半。外はまだ薄暗い。
ベランダに出て薔薇の樹を見やる。淡い杏色の花はもう開ききっており、その脇で白の薔薇も開いている。逡巡した後、私は鋏を持ってくる。パチン。鋭い音が響き、薔薇の花は落ちる。私はそれを、ガラスのコップに挿してみる。一度挿したものの、何か違和感を覚えしばらく見つめる。あぁ、もう新芽がここから出ているのか。私は枝を三つに切り分け、新芽が出ているところを潰さぬよう、挿し木をする。残った花だけを、ガラスの中の水に浮かべる。こ