包まれたい
私には密かな願望があります。それは
「背後から包まれたい」
というもの。
バックハグでギューってのとは違います。温かくて大きな何かに、ふわーっと包まれたい。
見取り図盛山さんみたいな体が大きくて優しそうな人を見ると、「おんぶさせてくれないかなー」と思います。背負える自信ないけど、私のこと包んでもらいたい。
肉まんの中の、餡みたいな感じ。餡になって蒸されたい。
そのルーツは分かっているのです。
それは、私が子どもの頃に見たアニメ「勇者ライディーン」。この主人公、ひびき洸(あきら)がライディーンに乗り込む際に行う、フェード・イン。
ひびき洸が吸い込まれていくこのピンク色の柔らかそうなのが、気持ちよさそう。頭から突っ込んでいかないで、なぜか背中からぴたーっとくっついて吸い込まれていくのも、なーーーんかイイ。
小学生の頃の私は「フェード・インってどんな感じなのだろう?」と、押し入れの布団を全部出して積み上げてからイスの上に立ち、背中からポスンと倒れてみました。
何度かやって楽しみましたが、結局は「…いや違う!」「もっと柔らかそう!!」「そして温かそう!!!」となりました。その時の悔しさは、今でも昨日のことのように思い出せます。
技術が進んで疑似フェード・インができる何かが、私が死ぬまでに発明されたらいいな。チームラボとかでやってくれそうな気がする。
ベイマックスの実用化も、お待ちしています。
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