見守るって難しい
金八先生は言いました。親と言う字は「木の上に立って見守ると書く」と。しかし我が子をちょうどいい距離で見守るのって、本当に大変…!難しい!!
私の長女さん。昔から不器用なタイプなので、大学の卒論を書くのに精一杯で就活が上手くできませんでした。
昨年末に卒論を提出してから大学のキャリアセンターや地域の新卒ハローワークにも行かせましたが、就職したい会社が無いとのこと。
日本語教師の資格も取ったのに、実習してみて「自分には先生は向いていない」と実感したのだそう。
それならとアルバイトを勧めても、オンライン授業ばかりの学生生活でインドアライフが染みついた彼女は、外に出るのも億劫がる事態に。
用事があれば外に出るだろうと半ばムリヤリに自動車学校に入れたものの、頑固な娘は興味が無いと言って行きません。
このままでは、4月から引きこもりになってしまう。一度こもると外に出すのが大変だ。そこで私は、自身の人脈に頼ることにしました。
SNSで娘の現状を書き、アルバイトでも良いので近所で雇ってくれる方いませんか?と呼びかけました。過保護だなー。すみませんねー。
すると、近所の中年実業家Tさんが「じゃ、ウチで働けば?」と即返事をくれました。やったー。ありがとうー!
良い経営者は決断と連絡が早い。先週さっそく、Tさんが娘を職場見学に連れて行ってくれました。Tさんは小さい頃から娘をよく知ってくれているので、面談も「普段着でいいよー」と。なんとありがたい。
見学から帰ってきた娘、「あんな仕事あった、こんな仕事あった」とたくさん話をしてくれました。就活の時はこんなキラキラした顔をしていなかったので、私は心底ホッとしました。
まずは4月から、アルバイトとして事務職で働くことになりました。お互い条件が合えば、正社員にしてもらえるとのこと。
そして出勤初日の朝。昼夜逆転気味の娘が、久しぶりに自分で起きてきました。「ママ、私も早起きできるよ」と得意顔。えらい。満点あげましょう。
今後は期待し過ぎないよう見守ろうと思いますが、大人の階段を一歩登った娘に、この先良いことがたくさんありますようにと祈る母でございます。
余談
中年実業家Tさんは、とにかく気前が良い。
職場見学に行った日、娘はお昼ご飯を地元の人気レストランでご馳走になり、地元銘店の焼き菓子とお煎餅などなど、お土産をたくさん持って帰ってきました。
バブル期の就職内定者か!おもてなしがすごすぎる。
初出勤の今日は、娘いわく「良いプリン」をいただいてきました。娘よ、しっかり働くのですよ…!
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