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約束の記憶 第二章 15話

この物語はフィクションです。

ここまでのお話はマガジンからどうぞ↓
https://note.com/saorin11/m/me6fc5f2a8b10

岡山学が本部に到着して、会議室のドアを開けると、中島、一葉、ミアがいた。

「やっときた、遅いぞー学」

「ミアもうきてたんだな」

学はミアの隣の席についた。

「今世ではみなさん初めましてだし、入念な打ち合わせが必要だったから〜」

人見知りのミアが珍しく楽しそうに、にやにや笑ってる。初対面の人とは緊張して、怒っているのかと勘違いされるぐらい無愛想なのに、今回のメンバーがいいのか、打ち解けるのがはやい。

長いストレートの髪はシルバーで、光にあたるとキラキラ輝いている。

「全員揃ったところで、次のミッションの説明を始めます」

周りを見渡して、室長の中島が話し始めた。

「いよいよ第三段階に突入です。こちらの時間では一日で終了。R空間では約一週間。完全に終わらせるために今回はミアさんに協力いただいてシナリオを完成させました。Aプランとして、一葉さんが担当。Bプランとして岡山さんを追加投入します。Aプラン通りに進まなかった時に、Bプランとして二人で担当してもらいます」

「はぁ?二人とも空間に入るのは無理だろ?」

何言ってんだと、呆れた顔で学が言った。

「それがどうやらできるようになったそうですよ、ねぇミアさん」

「学、そうなのよ。すでにシリウスではできていたけど、地球でも実験されていて、成功したのよ」

「そうなのか‥俺には報告がなかったけど、そういうことならわかった。話を続けてくれ」

納得がいかない表情を浮かべたまま、中島の話の続きを聞いた。

「今回のターゲットは‥」

つづく
(次回は5/18にUPします)


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