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料理と言葉

料理をすることと言葉を書くこと。
このふたつはどこか似ているな、と思う。

例えばミネストローネを作りたいと思ったら。
まず材料ににんじんやじゃがいも、ベーコンにキャベツなどを準備する。
それらを小さく切って、ぐつぐつと煮込んでいく。
十分煮込み終わったら塩とこしょうで味付けをして、お皿にそーっと盛りつけて仕上げにパセリをふりかけたら完成。
いただきますをして味わうように口に運ぶ。

言葉を書いていくことも、同じような工程をたどる。
こんなことを書きたいなと思ったら、それにぴったりの言葉を集めてそれらを自分なりの形に整えながら少しずつ文章をこねていく。

こんな形にしたらどうだろう
こんな彩りを添えてみたらもっと惹き込まれる文になるかな

そんなことを考えながらせっせと言葉たちを料理していく。

これは人によって異なると思うけれど、わたしの場合は最後にタイトルを考えたら完成だ。
わたしが作った文章、読んでくださる方はどう味わってくれるのだろうか、なんて思いながらいつも投稿ボタンを押している。(すごくどきどきする瞬間です)

このふたつが似ているのは工程だけじゃない。
それを取り入れて、どんなふうに作用してくれるのかも似ている気がする。

自分のため、もしくは誰かのことを思いながら作ったものにはたくさんの栄養がつまっている。だから丁寧に作られた料理や文章を味わうと体や心にじわ〜っと染み渡る感じがして。そこから自分に必要な栄養素をもらってまた明日を乗り切る手助けをしてくれる。エネルギー源になってくれるような、そんな感じ。日々取り入れた栄養が自分を作ってくれる、って言うしね。
そんなところもまた、似ているなと思う。

なんてなんだかわかりきったことを書いてしまったけれど、わたしは料理もできないし文章も昔のようにさらさら〜と書けなくなっている。たった数行書くのに数時間もかかる、なんて最近はザラにあるくらい。

でも途中で文章を書く手が止まってしまったそのときは、いまはぐつぐつ煮込む時間なの、なんて思えたらそう焦らずに済むかもしれない。焦って書いた文章はなんとなく後味が悪いし、やっぱり満足したものを出したいものね。

というわけで、これからも自分なりに試行錯誤しながら文章を書いていきたいなと思います。

※最後に白状すると、冒頭のミネストローネの作り方、ググりながら書きましたああすみません……穴があったら入りたい…なんて書いてる場合じゃないですね料理勉強しよう……。うまくなったらいつか料理日記とかも書いてみたいなああ(遠い目)

終わり。

最後までお読みいただきありがとうございます✽ふと思い出したときにまた立ち寄っていただけるとうれしいです。