帰りたいふるさとがあるということ

1975年にブラジルへ「移民」した方が、故郷の奄美へ帰ったというニュース。


日本からの「移民」は、ブラジルだけでなく世界各地へ、新天地を求めて海を渡った。南北アメリカ大陸への「移民」が中心となるが、横浜には日本人の海外移住を扱った資料館もある。

※JICA横浜 海外移住資料館( https://www.jica.go.jp/jomm/

この南海日日新聞の記事では、奄美からブラジルへ「移民」した益岡さんの経歴が紹介されている。


それによると、ふるさと奄美には10歳までしか暮らしていなかったこと。

けれども奄美は、「帰りたい」と思っていたふるさとだったこと。

そこへ、家族が、帰してあげたいと願ったこと。

その想いに、ふるさとの奄美宇検村が応えたことが書かれている。


帰りたいと思える場所があることって、素敵なことだな。

それに、帰っておいでと受け入れてくれる、ふるさと奄美のなんと寛容なことか。

奄美の、シマの、大らかであたたかさに、嬉しくなる。

ふるさとは、こうあって欲しい。

「いつでも帰ってこい。ここがお前のふるさとなんだから」

そういう安心感をくれる場所が、帰りたいと思うふるさとなんだろうな。

帰りたいと思うふるさとを持たない私には、羨ましくも心温まる記事だった。


ブラジルでおいしいお肉を食べるために使わせていただきます