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3/14SUN.子連れ100人カイギ初のオンライン無料開催と、これまでと、これから

今日は子連れ100人カイギ実行委員長として今度のイベントとこれまでのあれやこれやの軌跡を振り返ります。今年の子連れ100人カイギは初のオンライン開催!です。

当初は2020年の秋開催を目指していたのが(オリンピックが終わったら会場が空くということで)→コロナ禍→オリンピック延期→緊急事態宣言と紆余曲折を経て、年度末滑り込みでオンライン開催できることになりました。これまで渋谷エリアの子連れの皆さん延べ1,000組にご参加いただいてきましたが、今回初めてオンライン開催できるので全国の子連れの皆さんのご参加をお待ちしています!!(今回、見逃し配信もあるのでまずはこちらをお申し込みの上、続きをお読みいただけると嬉しいです)


始まりはハフポストのインタビュー

2017年末、私はハフポストのインタビューを受けていた。拡張家族Ciftに興味をもった笹川かおりさんが話を聞きたいと依頼をしてくれたのだ。

結論から言うと、このインタビューの中で、この「子連れ100人カイギ」が生まれた。むしろ、他のCiftメンバーなど複数回に渡ったインタビューの実施と編集を行っている間にプロジェクトがどんどん形になっていき、インタビュー公開とほぼ同時にイベント開催となった。我ながら、何がどうなってそうなったのか、とにかく必死で開催に漕ぎ着けた。

インタビューでは、私が拡張家族を必要とした背景として、核家族での孤育てやフリーランスの産育休がないこと、待機児童問題など社会問題に言及していた。笹川さんとも子育てする母親同士、初対面とは思えない会話をする中で、2人ともあるニュースが気になっていた。

子連れ議会騒動から生まれた、子連れ100人カイギ

ビジネス・インサイダー以外にも記事があるのでぜひ読んでいただきたいが、この騒動の論点は議会だけでなく、子連れで会議をすること、子連れ出社すること、そのために子連れ通勤することの是非へと拡大していった。まさに炎上だった。

「子育て中の母親が議員・仕事をすることの大変さ」よりも、「子どもを犠牲(?)にして議員・仕事をしようとする母親への賛否両論」が目立っていたようにも思う。「だから子どもが小さいうちは議員・仕事はしなくてよい」といった暴論もあった。その言葉を母親だけでなく父親にも向けるのであれば、今よりも更に労働者は減りますが…。無意識に、女性に子育てや家事を担わせようとすることこそ、ジェンダーバイアス以外の何物でもない。
子どもを大切に育てることと、仕事(それがどんな職業であろうと政治家であろうと)をすることは、本来矛盾しない。
矛盾しているのは、本来比べようもない子育て・家庭か仕事か、という二者択一をいまだに迫る社会構造である。
尊敬する母校OG(女子大なのでOG)が提唱するワーク・ライフ・バランスという言葉は、もっと早くに浸透しきって死後になっていてほしかった。
ワーク<<<<越えられない壁<<<<<ライフでしょう、どう考えても。
強いていうならワーク・イン・ライフである。ライフがなければワークもない。当然だ。しかし、それほどにライフを差し置いても優先されているのが、今の日本のワーク=労働環境なのである。


見たい未来の風景を、実際につくる

インタビュー中も、2人して盛り上がり、当時家入一真さんをはじめIT起業家などがTwitterを中心に発信していた #子連れ会議OK #子連れ出社OK に勇気をもらうね、という話になった。私も、自営業者として産休・育休はなかったし、休業制度に伴う休業手当もなかった。そもそも被雇用者でなければ、産休・育休制度の対象外なのだ。
だから私たちは、私たちをはじめとする決して少なくない数の母親たちは、その差額およそ300万円という自己負担をし、産後の体を十分に休めることもできず、保育園にはより不利な条件で申し込みをし、そして働いている。
そんな自営業・フリーランス、保育園に入園できなかった待機児童を持つ保護者が、子連れ出勤し、子連れ会議することは、そんなに悲壮で他人に咎められるようなことなのだろうか。

子連れで出社したいわけじゃない。でも、預けられる保育園は、電車で通う場所にしかない。
子連れで出勤したいわけじゃない。でも、預け先がない。
ということもあるだろう。私はどちらも経験がある。ただ、同時に、自ら選択的に、ポジティブに子連れ出社・子連れ出勤することもある。

子連れ出社も、子連れ出勤も、保育園も、自宅での保育も、選択肢があることが大切だ。選択肢があって、自ら選んで初めて、ポジティブな子連れ出社や子連れ出勤や子連れ会議ができる。
そうだ、ポジティブな子連れ会議を体現して見せればいいんだ。育休制度は法改正と世論形成も必要ですぐに自分ではできないけれど、オピニオンが発信できる当事者たちのイベントは作れるかもしれない。

そして私は猛烈に企画書を書き始めた。やったこともない子連れイベント。100万円単位の予算を作って場所を借りるのも初めてだ。しかも、目指すは100人カイギ。ママ友は5人もいない。ちょうど、拡張家族Ciftのもとに、渋谷区100人カイギのゲスト依頼と会場の打診がきていた。
子連れ100人カイギの中で、子連れが100組集まり、同時開催の渋谷区100人カイギには、子連れ問わず渋谷区の多様な人々が集まる場を作る。すぐに企画書を笹川さんにも見せて、彼女も立ち上げメンバーになってくれた。
(子連れ100人カイギと、一般社団法人 INTO THE FABRICの100人カイギとの幸せな関係は、またゆっくりとお話したいです)

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たくさんの関係者と会って話す度に企画書の密度は増していった。Ciftのメンバー、Ciftが入居するSHIBUYA CAST. の館長、渋谷papamamaマルシェチーム、渋谷区100人カイギチーム、渋谷区の保育課、ハフポスト、これまでにCiftや私を取材してくれたライターや編集部の人たち。いつの間にか、子連れ100人カイギ実行委員会の打ち合わせの場そのものが、子どもたちが同席の子連れカイギOKを体現していた。

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思いついてから約3ヶ月で初開催&350人動員

年は明けて2018年、開催日は3月21日と22日のいきなり2日開催となった。
主催は子連れ100人カイギ実行委員会として、Cift、SHIBUYA CAST.、そして私が夫と夫婦起業した株式会社wipが中心となった。

2日間のなかでトークやワークショップを担当していただいた渋谷papamamaマルシェ、一般社団法人シェアリングエコノミー協会、一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会、が共催として参画して下さり、ハフポストと渋谷区も後援に入ってくださるというご縁に恵まれた。

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そしてこの、子連れ100人カイギのロゴデザインやポスターのグラフィックはCiftメンバーのトムちゃんに依頼した。彼とは、同じ部屋をシェアするルームメイトとして、拡張家族のコミュニティ子育てに体当たりで挑戦してもらいながら、親子や血縁の関係だけでない、子どもを中心にした、多様な関係性としての子連れを表現したい。。という思いを伝えた。

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2021年はオンラインカイギ!子連れ100人カイギ2021

2020年、第4回目のリアル開催を模索していましたが、コロナ禍で開催が難しく、この3月にオンラインで開催できることになりました。
毎回楽しみに参加してくれていた子連れの皆さんも、今回オンラインだから初めて参加できるという皆さんも、オンラインでお会いできることを楽しみにしています。
イベントの前に子連れ100人カイギについてあらためてまとめよう、と思っていたら前日になってしまいました。直前に知ったという方も、今回は見逃し配信アリですのでお申し込みをお待ちしています。


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