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企業広報バイブル #39 チャンスの神様の取説

🎵日米のリーディングカンパニーで企業広報を統括して気付けば28年。IT系、インターネット系、不動産、エンターテインメント企業、広告代理店、流通業界トップ企業広報アドバイザーまで色々。かなりの私見も交えて色々書いてみようと思い立ちました、、、🎵

ここ数回、広報に寄った話ではないなあ(苦笑)
でも、広報を目指している人にも、広報を始めた人にも参考になるとは思う。
長くお支えしていた社長が若者向けの講演でよく話していた話題である。

フリーランスでも、会社の規模を問わず仕事を頑張っている人も、職種問わず自分は将来こういう仕事をしたい、近未来こんな事をしていきたい、とかこんな事を目指したいとか色々あると思う。何も考えず目の前の事をルーティンでこなしてお給料を貰えばそれでいい、という人もいるかもしれないが(理解に苦しむ私)、人間だれしも向上心も野望もある(あってほしい)。

「チャンスの神様は後ろ髪がない」

聞いたことがあると思う。漠然としている。
あ、チャンスが来たら掴めということだよね、、、要はそーゆーことである。
が、もっと分かりやすくこの言葉を噛み砕き、その社長は若者に語りかけていた。彼曰く「この言葉には、わかっておかなければいけない大切なことが3つある」(大きく出たな)、と言うのである。

まず、一つ目。興味があること、目指したいこと、やりたいこと、に関して日頃から準備を怠らないこと。これは、本などで勉強したり、そこに関わる多くの人とお話をして情報収集したり、経験者から学んだり、さまざまな事例を研究したり。とにかく、日頃から目指す事に向け準備する努力を怠らないこと、だそうだ。

そして2つ目。チャンスは意図せずやってくる。チャンスの神様は予告なく貴方の前を通過する。「これがチャンスだ」と、気づくことができるか。
時として、煌びやかなチャンスには見えない時もあるし、面倒な事のように感じるかもしれない。私がチャンスです、なんていう名札は付けていない🤣
そして、そのまま、、、チャンスの神様は通り過ぎる。貴方はチャンスを活かして成長していく友を見ながら、、「私ってチャンスに恵まれない、運がないのよねえーーー」と嘆いていたりする。チャンスが来たら気づけるか、が大切なのである。

そして最後。一生懸命準備して、チャンスが来たと気づけた時、貴方はそのチャンスに迷わず手を差し出す勇気を持てるか。
チャレンジする、には勇気が必要である。何もチャレンジしなければ、成功も失敗もないし、結果を見て悔しくも嬉しくもない。来た、と思ったら、真っ直ぐにそのチャンスを掴みにいく勇気を持てるか、これが最後に大事だと。

仕事の時、私は非常に部下の日常を観察していた。空いた時間で何をしているのか、どんな他部署の人とおしゃべりをしてどんな情報を持っているのか。。
彼女、英会話習ってるらしいですよ、とか、こんな資格取ろうと頑張っているんですって、とか色々周辺からも聞こえてくる。また、私の仕事を積極的に手伝いながらアレコレ質問して学ぼうとしてくる人がいたり、自分の仕事だけを要領良くチャッチャッと片付けて周りを気にせず帰宅の人もいる(決して悪いとは思わないけど、ちょっと残念だったりする)。複数いると皆仕事への向き合いは様々である。いつくるか(任せてもらえるか)わからない’その時’のために、準備をしている人は分かるものである。

ある時「今回のこの海外取材が絡んだプロジェクトは彼女に任せようと思ってる」と、マネージメントにメンバーを報告した。「ええ、結構大きい仕事ですよ、本社も絡むし。だいたい彼女はまだ経験がないし、それに、ほら順番ならその上のマネージャーが行くべきでは?」、と言われることがあった。確かにポジションだけ見たら大抜擢感は否めなかった。が、誰でも最初は未経験。それはみんな同じである。私は、チャンスは順番(年功序列)だとは思っていない。誰がその時のために一番準備をしているのか、をきちんと見て、この人に託そうと思えるか否か、が大切だと思っている。何があっても責任は部門長である私が取るのだから。

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