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はじめて夫にお弁当を作った日の話

今日も1日料理教室の仕事の日でした。
充実した一日だったけど、疲れたなぁ、、


料理が好きになって、
こうして料理教室で働くようになったのは
夫にお弁当を作ったのがきっかけでした。

特に料理に興味があったわけではないのですが、
結婚して新たな土地に引っ越したばかりで
仕事も決まっておらず、
時間があったので、
作ってみることにしたのです。

朝、お弁当を渡して、
帰ってくるまで、
なんだかドキドキしていました。


あー、今頃
お弁当食べてるかな?
美味しいかな?
帰ってきたら感想言ってくれるかな?

そんなことを考えながら
日が暮れていきました。


しかし、


帰ってきた夫は、
なんだか顔が暗いのです。

なんとも話しかけにくい雰囲気で
お弁当のことも忘れてるような感じ、、、

聞けば、夫が当事者ではないのですが、
職場でちょっと揉め事があったらしく
その成り行きを心配していたようで。

ひとしきりその事を喋ったら
少し落ち着いてきたので、

そろそろお弁当の感想を
言ってくれるだろうか、、、

と、辛抱強く待っていたら、

夫が、思い出したように、
すごく大きな声でこう言ったのです。


「あっ!お弁当っ!!!」


その続きは絶対「美味しかったよ!」
だと思って、横でドキドキしながら聞いていたら、



次の言葉は、



「お弁当箱、忘れたっ!!!やばっ!」



だったのです、、、



え? え? 忘れたの?
それはそれでヤバいけどさ、
ていうか味は?!おいしかったの??
新婚で、初めて奥さんが
お弁当作ったんだよ??
記念すべき日だよ??
もっと言うことがあるんじゃない??



心の中で感情が溢れ出して、
ぐしゃぐしゃになりました。
そのあと、私がなんて言ったのか
あまり覚えてないのですが、
怒ったのは間違いないです。笑


女の人にモテようとカッコつけたり
お世辞を言ったり
そういうことが一切できない人。

だから、彼を
好きになったといえば
そうなんだけど、、



当時は料理もまだ初心者で、
豪華なものは作れないけど、
一生懸命作った初めてのお弁当。

その日ばかりは
わたしの気持ちを汲んで
おいしかったよって
言って欲しかった、、



初めてのお弁当は
忘れられない思い出に
なったのでした。
チャンちゃん!笑




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