お姑さんとサイゼに行ったら思いのほか盛り上がった話
ある平和な休日、夫とお姑さんと昼ごはんにサイゼリヤに行った。
あえて書かなくてもいいのだけれど、最初からサイゼに行くつもりだったわけではない。
ロイヤルホストに行こうとしたら臨時休業だったので、なんとなくサイゼに行くことになったのだ。
サイゼって、割と、そういう存在だ。
しかしお姑さんは68歳にして初めてサイゼに行くので、今日はなんだか新鮮な気持ちで店を訪れた。
最近のファミレスはテーブルに備え付けの機械で注文することが多いけど、サイゼはいまだに紙のメニュー。注文も店員さんがとってくれる。
「紙のメニューがあるのね、あのモニターみたいなので注文するのは嫌だよ」
とお姑さん。どうやら第一印象は良さげ。
しかしまあ、相変わらずの安さである。
私が初めてサイゼに行ったのはたぶん小学生の頃。当時は本格的なイタリアンがリーズナブルに食べれるとすごい話題だった。
あの頃に比べると価格はもちろん上がっているけど、それでもコスパは抜群だ。
ミラノ風ドリアなんて273円、令和の奇跡。
税込でぴったり300円というところにも潔さを感じる。
お姑さんはサイゼのメニューに興味津々だ。
「このミラノ風ドリアがサイゼの看板メニュー?」
「グラスワインが91円?!」
「エスカルゴもあるの?!!」
すごいな、ビズリーーーチ!
ならぬ、
すごいな、サイゼーーーリヤ!!!笑
そして、サイゼといえば間違い探しだ。
メニューと一緒に置いてある間違い探し。
我々夫婦は半年に一回くらいのペースでサイゼに来ているが、これが楽しみだったりする。
今回はお姑さんにも一緒に間違い探し。
みんな真剣すぎて、無言…笑
5つくらい見つけたところで料理がきたので、とりあえずご飯を食べる。
初めて食べたズッパはオニオングラタンスープみたいで美味しい。プチフォッカと小エビのサラダもつまみつつ、わいわい食べる。
思えば、サイゼは私の人生に幾度となく登場してきた。
子どもの頃は家族と。
高校生のときは友達と。ミラノ風ドリアとドリンクバーで3時間粘って受験勉強した。(迷惑な客)
大学のころは深夜のバイト帰りに。
そして、
今は、夫と姑と間違い探しをしている。
うん。もうね、食事じゃなくて間違い探しがメインになっている。
とっくに食べ終わってんのにどうしても最後の1個が見つからんのよ!
姑「気になって帰れないわ」
私「あとでネット見れば答えが出てくるんじゃない?」
夫「・・・」(←まだ探している)
いつもならここで諦めてあとでネットで探すのだが、お姑さんが思わぬ行動に出た。
「すみませーん!(大声で店員さんを呼ぶ)間違い探しの答えってわかったりします?答えが気になって帰れなくて〜」
そうしたら、店員さんが答えをプリントした紙を持ってきてくれた。そんなサービスあったんかい!笑
こうして最後の一つを確認してスッキリ帰ることができた。よかったよかった。
比較的仲の良い嫁姑ではありますが、今日はさらに仲が深まったような気がします。
サイゼリヤよ、楽しい時間をありがとう。
お姑さん、ごちそうさまでした。
(ちゃっかり奢ってもらうのだった。)
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