あなたがなるならどっち?

いじめっ子といじめられっ子、自分の子がなるならどっちがマシですか?
と聞かれると、多くの方は迷わず後者と答えるでしょう。
前者は得るものが全くなく、被害賠償などのマイナスしか待っていません。
後者は自分がこれ以上マイナスになることはありません。

では自分がなるなら?と聞かれると、
迷う方もいるでしょう。
いじめた側は、いじめて気分がよくなっています。
ならないなら、最初からいじめません。
このため、プラスの状態から始まります。
いじめられた側はマイナスしかありません。

いじめられっ子がマシと思う理由は、
人を傷つけないで済んでよかった、
迷惑かけないで済むのでよかった、
いじめることによる良心の呵責がなくて済む、
謝って回る必要がない、
今後の人生の糧になる、
あたりでしょうか。
既にマイナスだが、自らマイナスを増やすことはありません。

一方、いじめっ子がマシな理由は、
いじめられることによるマイナスは嫌だ、
泣き寝入りさせたら逃げ切れる、
自分の粗相を他人が始末するのであれば心が痛まない、
等が考えられますね。
以後マイナスが待ってるかも知られないけど、目先のプラスをとりたい考えです。

いじめられっ子を選ぶ方は、いじめられたことによる報復の機会が与えられたとしても、
その機会を行使することは少ないのではと思います。
いじめっ子に報復することは、周囲の承認を得ていじめ返すことなので、
多少は心が痛みます。この痛みのマイナスを受け入れられないのでしょう。

結局、いじめっ子を選ぶ方は、いじめられっ子を選ぶ方に対し、
一方的に強い立場になります。
ある程度の強い対応に出ても、自らマイナスを増やすことが怖いので、
相手はやり返さないのですから。

価値観が根本的に相容れない者を排除せず、共生を是とする共生社会を望む者は、
搾取されても悔しくない者か、
自分の迷惑を周囲に押し付けられても文句が言われない社会を望む者が大半なので、
気を許すことはできませんね。

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