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大人になったら、何になりたい?

子どもの頃、一度は聞かれたことのある質問。私はなんて答えたかな、確か「教師」だった気がする。今となってはあのようなブラックな職業に就いている人を尊敬するばかりである。

さて、タイトルの問いには色々な答え方がある。同級生で「大人になりたい」と答えた子がいた。年月が経つと望まずともそうなるのだが、本人は多分「早く大人になって自分で物事を選択したい、様々なことが出来るようになりたい」という意味で言ったのだろう。

状態(例):「大人になりたい」「億万長者になりたい」
職業(例):「教師になりたい」「サッカー選手になりたい」

他にもあるかもしれないが、今回はこの2点で考える。すると3パターンがあるわけだ。
①2つとも叶えている
②1つだけ叶えている
③どちらも叶えていない
では2つとも叶えていると、幸せなのだろうか?…残念ながらそうとは言い切れないのが現実なんだ。子どもの頃に知れる情報には限りがあって、現実とはかけ離れている場合も多い。もしかしたらその時は考えもしなかったことが起こり、全く違う人生を送っていることも少なくない。

「幸せ」とは曖昧なもので、時の経過によってそれは変化する。散々働いて資産がたくさんある人は、お金を得ることに幸せを感じなくなるかもしれない。長い闘病生活の末に日常を取り戻した人は、「当たり前だと思っていたこと」に幸せを感じるだろう。それは否定しない。ところがこの前、人の幸せに大きな影響を及ぼすものは

良い人間関係

が大きいと、どこかの研究発表で聞いた。確かにそうかもしれない。「人の悩みは人間関係が多数」であるように、多少の辛さは人間関係がカバーしてくれる。逆にどれだけ恵まれていても、人間関係が最悪なら幸せとは言えない。人の間と書いて「人間」と読むなんて、昔の人は上手く考えたものだ。子どもの頃幸せだった人は何故なのか。多分人間関係に恵まれていたからだろう。大人になるにつれ、それは複雑になる傾向にある。利害が絡む、避けるに避けられない等々。

良い場合も悪い場合も、自分にとって適切な「人との距離」を取れることが幸せに繋がるのだと思って、上手く生きていければ良いと願っている。余談だが私の場合、物理/心理的に10m位ありそうなことを記して終わる。さて、みなさんの距離は如何ほどだろうか。


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