ヒルデガルトの症状ミニ辞典～傷編～

いつも読んでいただき
ありがとうございます。
さおりんです。


中世の時代に修道女で
医学や作曲、薬草など幅広い知識を
信仰と共に教えていたヒルデガルト
という方が症状別によって
説明しているのでご紹介します。


今回は、傷についてです。


【傷】

切ったり。殴られたり、擦りむいたり
すると、開いたままの傷ができて、
治りにくくて痛むこともよくあります。


ヒルデガルトは、
傷の治癒を体の中から助けるものとして
サニクル、
外用としてヤロウの湿布を勧めています。


《サニクルの液汁、粉末》

サニクル
Sanicula europaea/Sanikel
セイヨウウマノミツバ


サニクルはせり科の草木で、およそ35種
が世界中に分布しています。


ドイツでは広葉樹林と混合樹林に
散在しているのが見られます。
花は、白または赤みがかかった
小さな散形花序です。


葉と根部にはサポニン、苦味質、
タンニンが含まれていて、
葉を5月と6月に、花を開花前に
収穫します。


ヒルデガルトは傷が癒えるのを体の中
から助ける内服も勧めています。


ヒルデガルトは傷が癒えるのを
体の中から助ける内服も勧めています。


夏には、生のサニクルを絞って、
その液汁を数滴、水に入れて食後に飲み
冬には乾燥させたサニクルの粉末を
水に入れて飲みます。


傷を内側から浄化して、少しずつ治す、
と書いています。


《ヤロウの湿布》

ヤロウ
Achillea millefolium/Schafgarbe
セイヨウノコギリソウ


ヤロウは高さ20～50センチの草木で、
畑や道端に生えていますが、
あまり目立ちません。


治癒力のある成分が
たくさん含まれているのに、
残念なことです。


止血作用があり、
傷の時にも重い月経にも
(とくにピンク色のヤロウがお勧めです)
効果的で、痙攣を和らげ、心臓と循環を
鎮静します。


ヤロウはキク科で、北半球の温暖な地域
に見られます。とくに乾いた土壌や、
あぜ道、野原、畑の周辺などで、
およそ50センチの高さに生長し、
たいていは白、ときにはピンク色の花が
咲きます。高価なアズレン(カモミールに
含まれる)の前段階を含んだ精油成分
のほか、タンニン、苦味質、ミネラル塩、
とくにカリウムが含まれています。


ヤロウの学名、Achilleaは、
ギリシャ神話がもとになっています。


アキレスがトロイによる攻撃の際、
パリスが射る毒矢でかかとに致命傷を
負ったとき(アキレス腱の由来)、
女神アフロディーテが、ヤロウを使えば
痛みを和らげることはできると
アドバイスしました。


ヒルデガルトも
「ヤロウには傷に対して
格別な良質な力がある」と、
傷の手当に勧めて、ヤロウによる傷の消毒
が特に重要であることを認めています。


さらに、
・傷にハチミツを少し塗ると、
治癒を助け、感染を防ぎます。


・ヒルデガルトがまだ知らなかったのが、
ティートゥリー精油。
傷に数滴垂らすと、感染を防げるだけ
でなく治癒を早めます。


＊アレルギー体質の方は、気を付けて
使用しましょうね。


次回は寄生虫に効くハーブについて
ご紹介します。


ここまで読んでいただき
ありがとうございました。
さおりんでした。

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この記事は
LGBTQのジェンダー種族や
ADHD・HSPなどの繊細敏感種族
いわゆる繊細感覚派の方々向けに
セルフメンテナンスする生き方の
ために「ヒルデガルトのハーブ療法」
から一部引用して紹介したものです。
ぜひ手に取って
読んでみてくださいね。

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