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毒には役割がある

いつも読んでいただき
ありがとうございます。
さおりんです。


以前、上野の博物館で「毒展」に
行ってきたのですが
今回私自身の備忘録のためと


LGBTなどのジェンダー種族や
ADHD・HSPなどの繊細敏感種族
いわゆる繊細感覚派の方々は
影響を特に受けやすいので
少しずつまとめてご紹介していきます。


【攻める毒】
体長数メートルの巨大から体長数センチ
の小さな昆虫まで、動物には獲物を
獲られるために毒をつかうものが数多く
知られています。


毒をつかえば、俊敏な獲物や自身より
大きく力強い獲物も容易に仕留めること
が可能となります。


毒の力を最大限発揮できるよう
毒を送り込むための注入器、毒液の成分
がそれぞれに進化してきました。

それに比べて逆に守るための毒
というのがあります。


【守るための毒】
動きが遅い動物や、動いて逃げることが
できない植物には、外敵から身を守る
さまざまな方法があります。


サボテンなどの鋭い棘など、
棘があることによって
触れないようにするなどの物理的な方法
に加え、棘から毒性のある化学物質を注入
し、食べられないように防御するモノ
もあります。


例えば、
サトイモ科植物のクワズイモの細胞には
シュウ酸カルシウム一水和物の針状結晶
がたくさん含まれています。


食べるとこれが口の中などに刺さって
炎症を起こします。


また、この結晶はタンパク質分解酵素
と共存することにより耐虫害効果が
高まります。


この結晶は、植物体内でしか生成されず
現在のところ人工的に合成はできません。


イラクサの茎には鋭い棘があり、
アレルギー反応を起こすとヒスタミンや
神経伝達物質のアセチルコリンが含まれ
刺されると神経が刺激されるため
痛みを感じます。


また、ヒスタミンにより蕁麻疹を発症する
こともあります。


鷹の爪と呼ばれるトウガラシ属の植物には
カプサイシンが含まれ、
痛覚神経を刺激します。


これが辛みの原因ですが、カプサイシン
に反応する神経は口の中ばかりに
分布するわけではないので、熱さや痛み
としても感じます。


毒としては、催涙ガスなどに使われますが
辛い料理や温湿布にも使われます。


【日本の3大有毒植物】
日本列島は、植物の種類が豊富な地域
として知られています。そのなかには
有毒な植物も多く自生しています。


なかでも、
キンポウゲ科のトリカブト類、
ドクウツギ科のドクウツギ、
そしてせり科のドクゼリは、
日本産植物で最も毒性が強いことから、
日本の3大有毒植物として知られています。

トリカブトを誤食すると、手足のしびれ、
嘔吐、痙攣などが見られます。


ドクウツギは重症の場合、全身麻痺を
引きおこします。


ドクゼリはめまい、呼吸困難などの症状
が出ます。
いずれも死に至る場合があります。


【世界の有毒植物】
世界には日本の有毒植物をはるかに凌ぐ
強毒の植物がたくさんあります。


なかでも、世界最強の有毒植物といわれる
グルセミウム・エレガンスはグルセミン
などの神経毒を含み、呼吸中枢を麻痺
させます。


せり科のジャイアント・ホグウィードは、
光毒性がある毒物質を生産し、
樹液に触れた後で太陽光に当たると
深刻な皮膚炎を発症し、激痛と共に水泡に
なり、傷跡が何年も癒えないと
言われています。


マチンには有名な神経毒の
ストリキニーネが含まれ、
激しい痙攣を引き起こします。

【根・茎・葉を守る】
植物にとって根・茎・葉は
体を支え、栄養分をつくる大事な器官
なので、棘などの物理的な方法や
さまざまな毒で守ろうとします。


ヒガンバナの鱗茎にはリコリン、
ジャガイモに生じる新芽にはソラニン
という毒性アルカロイドが蓄積されます。


多くの植物で特に根に毒が多いのですが
たいてい葉や茎などにも同様の成分が
含まれます。


国内の食中毒で被害人数が最も多いのは
じつはジャガイモですが、理科の授業で
栽培や収穫したものを学校での調理
による集団食中毒が多いのが要因です。


【花・果実・種子を守る】
生殖器官である花や果実は、植物が最も
守りたい代表的な部位です。


レンゲツツジは花の蜜にツツジ科特有の
毒成分グラヤノトキシンを含み、吸うと
嘔吐やめまい、視覚異常などの症状を
起こして中毒します。


インゲンマメには、嘔吐や下痢を起こす
毒成分が含まれるため、よく加熱して
食べることが必要です。


モロヘイヤやビワの種子にも毒があります。


さらに
ヨーロッパ東南部のバルカン半島
のドナウ川流域の農家などには地域的に
発生する腎疾患や尿路がんがあり、
バルカン腎症と呼ばれています。


原因は、この一帯に広がる小麦畑の周辺
に自生するウマノスズクサ科の
アリストロキア・クレマティティスの種子
が収穫された小麦に混入し、その種子に
含まれる毒性物質のアリストロキア酸が
小麦粉に混入するためだと
考えられています。

次回は、自然界の中の
毒を持つ生物たちについて
ご紹介していきます。

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