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アニマルポイズン

いつも読んでいただき
ありがとうございます。
さおりんです。


身の回りには、
あなたが気づかなくても
たくさんの毒に囲まれています。


今回は、毒を持つ動物を
ご紹介していきます。


【毒虫】
人を咬んだり刺したりして、
皮膚のかゆみやかぶれ、痛みなどを
引き起こす生物をまとめて「毒虫」
といいます。


蜂や毛虫といった有毒の昆虫のほか、
ムカデやクモ、マダニやサソリのような
節足動物がこれに含まれます。


毒虫と言っても、毒を送り込むための
体のつくりはそれぞれに異なっています。


・ハチ毒
ハチの毒は「毒のカクテル」とも
呼ばれます。


その毒液には痛みや腫れを
引き起こすアミン類、細胞の破壊や
アレルギーを引き起こす酵素類や
低分子ペプチドが含まれます。


スズメバチ類の毒液には
激痛を引き起こすハチ毒キニンが
含まれ、最大の種であるオオスズメバチ
からは、マンダラトキシンという神経毒
も見つかっています。


ハチ毒はときに命に関わるほどの
アレルギー反応
(アナフィラキシーショック)
を引き起こします。


ハチはむやみに人を刺しません。
しかし、最も遭遇しやすい有毒生物の1つ。
複数回刺されることで、危険性が高まる
とされています。


どのハチに刺されるのが一番痛いのか。
自らハチに刺されてみて痛みを数値化し、
比較したものが
ジャスティン・シュミット博士が考案した
シュミット指数です。


この研究で人々を笑わせ考えさせた研究
に対して贈られるイグノーベル賞を
2015年に受賞しています。


・シュミット指数
レベル1
カッと熱くなるような鋭い痛み。
まろやかなハヴァティチーズ
だと思って食べたら、
極辛のハラペーニョ入りチーズだった
ような衝撃。


たとえば、マッドドーバー。


レベル2
焼かれるような、蝕まれるような痛み。
だけど、どうにか耐えられる。
燃えたマッチ棒が落ちてきて火傷した
腕に、まず苛性ソーダをかけ、
次に硫酸をかけたよう。


たとえば、ハニービー。


レベル3
ガーンときた爆発的な痛みが延々と続き、
気が狂ったような叫び声を上げること
になります。


高温の油が鍋からこぼれてて手全体に
かかってしまったような感覚。


たとえば、カウキラー。


レベル4
目がくらみすさまじい電撃的な痛み・
泡ぶろに入浴中、通電している
ヘアドライヤー浴槽になげこまれ、
感電したみたいだそう。


たとえば、タランチュラホーク。

・フグ毒
フグ毒(テトロドトキシン)は、神経伝達
に関わるナトリウムチャネルに結合し
神経伝達を阻害します。


ヒトが摂取するとしびれ、麻痺などの
症状が発生し、重度の場合には呼吸困難
によって死に至ります。


フグ自身は、フグ毒が結合しにくい
ナトリウムチャネルをもっており
中毒死することはありません。

さらに、フグはフグ毒が大好きで
テトロドトキシンを持つ餌を積極的に
食べるそうです。


【有毒爬虫類】
爬虫類の毒は唾液腺がもとになった
毒腺から分泌され、毒牙を介して
相手に注入されます。


タンパク質が主成分で、血液や組織を
破壊する毒や筋肉を麻痺させる神経毒
などを含みます。


毒を持つのはヘビ類の一部(クサリヘビ科、
コブラ科、ナミヘビ科の一部)とトカゲ類
のドクトカゲ科とオオトカゲ科で、
世界最大のトカゲ、コモドオオトカゲも
有毒爬虫類の1種です。


有毒なトカゲとヘビは親戚と
考えられています。


・ヘビ毒
ヘビ毒は人々の生活とのかかわりの深さ
や被害の深刻さもあり盛んに研究され、
その作用により神経毒や出血毒などの
タイプに分類されます。


1種類のヘビが複数のタイプの毒成分
を持っているのが普通です。

・ヒキガエルの毒とヤマカガシ
ヤマカガシは口の毒腺と毒牙に血液毒を
持ちますが、頸部の皮下にある腺(頸腺)
にも、捕食したヒキガエルから吸収した
神経毒(ブファジエノライド)を
蓄積しています。


ヤマカガシはこの神経毒に耐性を
もっており、頸腺毒は天敵からの
防御に使われます。

【有毒両生類】
両生類では多くの種が防御のために
毒を持っています。


ヒキガエルやイモリの仲間が有名で、
アルカロイドなどの神経毒をもつものが
ほとんどです。


ヤドクガエルの仲間は特に協力な毒
(バトラコトキシン)を持ち、1匹のカエル
の毒が10人分の致死量になる種もいます。


この毒は餌となる無脊椎動物から
摂取していると考えられています。


・ズグロモリモズ
1992年、パプアニューギニア産の鳥
ズグロモリモズが羽や皮膚に
バトラコトキシン類の毒を持つことが
わかってきました。


この毒は、餌とするジョウカイモドキ科
の昆虫に由来する神経毒です。

【毒を持つ哺乳類】
カモノハシやスローロリス、ソレノドン
などがいます。


スローロリスは肘にある腺からの分泌液
を舐め、唾液と混ぜて毒液をつくり、
体に塗ったり天敵に噛みついたりして
使います。

ソレノドンは、毒液を含んだ唾液を分泌
して噛みつくことで相手に注入します。


【海洋の有毒動物】
海洋には少なくとも3万種前後の有毒動物
がいます。クラゲやイソギンチャクなど
刺胞動物は、すべて刺胞と呼ばれる
毒の注入装置を持っています。


毒銛を使って狩りをおこなうイモガイ類
や全身に毒の棘を持つオニヒトデ、
刺毒を持つオニダルマオコゼなど
多様な有毒種が多くいます。

・イモガイ
イモガイ類は肉食性であり、
歯舌歯を変化させた毒銛を使って
狩りをします。


イモガイ類の
毒銛の形状や毒の成分は
餌の種類に合わせて
じつに多様化しています。


次回は、自然界の中の
毒を持つ菌類について
ご紹介していきます。


ここまで読んでいただき
ありがとうございました。
さおりんでした。

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