ツインレイの罪と罰

沙織は数秘だと『4』である。
安全、安心、安定の『4』
ところが、要介護の祖父母のいる家庭で、
両親からたっぷりの虐待を受ける人生が始まった。

沙織は前世療法で、過去世を知る前、
「ああ、私は前世でよっぽど悪いことをしたんだな。だから、どこをどう切り取っても
介護と暴力がつきまとう人生なんだ。」
と思っていた。
2回の離婚。2度も戸籍を騙されるバカは
沙織しかいない。

暴力と支配の父親、彼氏のDV。
モラハラ気味の最初の夫。
2番目の夫にも殺されそうなDVを受けた。

なのに、前世療法で、前前世は
世界平和を祈る神職者。
児童養護施設と病院と介護施設と学校と生活保護を
ミックスしたような教会で働いていて、
孤児だった。
前世は前前世で、結ばれなかった夫と結婚。
夫は若くして亡くなり、
いっとき貧困生活を送るが、お針子として、
お店で成功!!
何も悪いことをしていなかった。

そして、神様にツインレイにされてしまった今世。
前世が幸せたったから、
調子にのっていたとはいえ、
ツインレイに出会うほどの罪を犯していないはず。

ツインレイなんて、罰でしかない。
統合して、愛と光の世界に行くまでに、
どれだけの時間と労力がかかるのだろう?

内観で、浄化もした。
うまれ、育ちのおかげで、執着もなく、
自分軸もあり、
たくましく自己肯定感高く育った。
それは幸いだけど、

最初は面白かったサイレントも1年以上経つと
飽きてきた。
そもそも、沙織にバツイチと言っていたけど、
彼は多分既婚者だ。
また、戸籍で騙された。

ある日突然のブロックと着信拒否。
既婚者に弄ばれた、と思ってたから、
そんなにショックはなかったけど、
考えてみたら、辛い苦しい恋愛。
元々執着がないから、さっさと次に行こうとした。

ここからが、沙織の苦痛となる。
彼の念送りがすごいのだ。
生霊とまでなって、
男性の多い古武道や麻雀サークルまで、
行かせてもらえない。
彼の妻の念らしく、交通事故にまで遭った。

魂の束縛。不自由。苦しさ。
自由に出来ているのは、仕事だけ。
占い師となって、今のところ、上手くいってるけど、それだけ。

ツインレイなんて、愛と光ではない。
念送りのせいで、アチコチ痛むし、病気になるし、
ツインレイに会うなんて、『罰』としか
思えない。

沙織は普通に幸せになりたかった……
内観で、浄化したら、母の魂まで、浄化され、
大混乱に陥り、苦しんだ。
崩壊連続人生たから、何も崩壊してないけど、
辛いことの連続で、コレは何かの『罪』
だから、自分を許さなくてはならない。
悪いことをしていないなら、許す必要がない。

ツインレイは『罪と罰』だ。
罪を償い、罰を受け、
苦しむことがセットされている。
愛と光、と思うから、おかしいんだ。
沙織は何も悪いことはしていないし、
被害者だったけど、生きてるだけで、
人間は殺生をしている。

ツインレイの世界は罪と罰。
それを受けるかどうか、神の定め。宇宙の定め。
逃げたくても、逃がしてももらえない。
泣いても仕方ないけど、
魂の束縛の辛さに泣いた。

昔、親にそうされたように、傷つきまくって、
泣くしかなく、逃げ出すことも出来ず……
店の仕事で幼少期から自立していたような
そんな人生だった。
今、人生後半戦で、また、
それが繰り返されている。
殺されそうな体験より、サイレントがまし、
なだけ。
成績が良かったから、沙織は自己肯定感は
高かった。
数々の賞もとったし、運動神経、社交性、面倒見の良さ……認めらてたから、
自己肯定感だけは高くて済んだ。

沙織の罪と罰。
それが、ツインレイストーリー。



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