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空の道

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小説書いてみました(*'ω'*) 好きな作家は高橋たか子さんと吉行理恵さん よく読むのは三島由紀夫さんかな  スティーブンキングと金田一さんもコンプリートしてます(*'ω'*)
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空の道

空の道

 暗い森の中に停まった一台の車、リアウインドウに映っていたシルエットは、長い髪の人物だった。女性に見えた。だから真由美は近づいて行ったのだった。
 氷の粒のように冷たい雨が激しくアスファルトを打ち付けていた。雨と闇が世界を包み、境界の曖昧になった風景の中にぼんやりと冬枯れの木立が浮かんでいる。乗客のまばらな最終バスに乗り込み、随分と長い間走って、たどり着いた場所だった。
 夜遅くに走り始めたバスが

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ウルフムーン

ウルフムーン

今夜またあの男の後ろ姿を見た。

アナウンスとともに乗客の群れを吐き出す改札口、影法師になった人々の立てる無数の靴音、その中に紛れて、駅舎の白い蛍光灯の下に、確かにあの後ろ姿を見た。

慌てて振り返ったが、家路につく大勢の人並みに紛れ込んで、その姿は既にどこにもなく、見知らぬ顔の流れにかき消えていた。

いつもそうだった。ある時は正面に、ある時は視界の隅にちらりと現れて、あっと思った瞬間に消えてし

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