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TAO、老子「道徳経」の解説

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老子の道徳経を各章解説しつつ、日々の糧とする81日間の歩み。 独自の解釈ですが、わたしの日記のようなものです。
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記事一覧

老子12:感覚的刺激がもたらす弊害と、内面的な充足の重要性

原文(老子第十二章) 五色令人目盲。 五音令人耳聋。 五味令人口爽。 馳騁畋獵(ちていでん…

念水庵
7時間前
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老子13:自己への執着を手放し、自然体で生きる

第十三章の原文と現代語訳を掲げ、その詳しい解説を行います。 原文 寵辱若驚,貴大患若身。…

念水庵
1日前
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老子14:永遠に続く道の流れを受け入れる

老子第十四章 - 原文 視之不見名曰夷 聽之不聞名曰希 搏之不得名曰微 此三者不可致詰、故混而…

念水庵
2日前
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老子15:過剰を求めないからこそ

老子第十五章 原文 現代語訳 解説 老子第十五章では、古代の賢者がどのような性質を持って…

念水庵
3日前
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老子16:心の静けさと「道」の理解

原文(老子第十六章) 致虚極、守静篤。 万物並作、吾以観復。 夫物芸芸、各復帰其根。 帰…

念水庵
4日前
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老子17:真のリーダーシップとは何か

老子 第十七章 原文 太上,下知有之。 其次,親而譽之。 其次,畏之。 其次,侮之。 信不足焉…

念水庵
5日前
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老子18:自然の大道から外れた様相

老子第十八章の原文読み下しと現代語訳、その詳しい解説を掲げます。 原文 大道廃(たいどうはい)すれば、仁義(じんぎ)あり。智慧(ちえ)出(い)ずれば、大偽(たいぎ)あり。六親(りくしん)不和(ふわ)なれば、孝慈(こうじ)あり。国家(こっか)昏乱(こんらん)すれば、忠臣(ちゅうしん)あり。 現代語訳 真の道が失われると、仁義が生まれる。知恵が現れると、大きな偽りが生じる。親族の間に不和があると、孝行や慈愛が強調される。国家が混乱すると、忠誠心のある臣下が現れる。 解説

老子19:外面的な知恵や道徳、利益追求を捨て、内面的な純粋さと質朴さに立ち戻るこ…

老子 第十九章 原文 現代語訳 「聖人をやめ、知恵を捨てれば、民の利益は百倍になる。 仁を…

念水庵
7日前
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老子20:絶学無為の愚者の道

老子 第二十章 原文 絶学無憂。 唯之与阿、相去幾何。善之与悪、相去若何。 人之所畏、不可不…

念水庵
8日前
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老子21:「道(タオ)」の本質

老子第二十一章の原文と現代語訳およびその解説です。 原文 孔徳之容,唯道是从。 道之为物…

念水庵
9日前
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老子22:しなやかに生きる

老子第二十二章の原文 曲則全,枉則直,窪則盈,敝則新,少則得,多則惑。 是以聖人抱一為天…

念水庵
10日前
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老子23:信頼が足りなければ信頼されることはない

老子第二十三章の原文と現代語訳、そして解説です。 原文 希言自然。 故飄風不終朝、驟雨不…

念水庵
12日前
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老子24:謙虚で自然体であることの重要性

老子第二十四章の原文と現代語訳、そしてその解説です。 原文 跖者不立、跨者不行。自見者不…

念水庵
13日前
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老子25:「道」その広がりと循環性

老子第二十五章は以下の通りです。 原文 有物混成,先天地生。 寂兮寥兮,獨立而不改,周行而不殆,可以為天下母。 吾不知其名,字之曰道,強為之名曰大。 大曰逝,逝曰遠,遠曰反。 故道大,天大,地大,王亦大。 域中有四大,而王居其一焉。 人法地,地法天,天法道,道法自然。 現代語訳 この世には、形を持たず、混然としており、天地よりも先に存在していたものがある。 それは静かで空虚で、ひとりで立ち続け、変わることがない。 円滑に回り続け、滅びることがない。 それはすべての万物