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【335球目】玉津研磨第2工場

三陽工業には研磨工場が2つあります。
今日はそのうちの1つ、玉津研磨第2工場について書いていきます。

2019年1月31日

この日にこの工場を取得しました。

とある金融機関からお話を頂きました。とはいえ、入札が行われるので参加しませんかとのことでした。

入札。

これまでの経験では2回入札を行ったことがありました。共に取得までは至っていません。そのうちの1回は今のサンテックの場所です。紹介された工場は既存の森友工場から約2キロ、交通事情にもよりますが、車で10分かからない場所でした。

これ欲しい。直感です。

当時、森友工場ではバイク部品以外が少しずつ始まっていたために、作業場所を確保するのに四苦八苦していました。時には、外で作業をしており、それが常態化していることもありました。

入札

路線価に市場価格、近隣の売買事例や近隣の賃貸状況。

ネットや不動産業者に聞き取りをしながら、入札価格を決めていきました。とはいえ、この金額がブレるんです。よし、この金額にしよう!と決めた次の日に、ちょっと高いかな、ちょっと安いかな、それはそれはブレていました。そこで立ち止まって考えてみました。そもそも、この工場が三陽工業にとって必要なのだろうか?

立ち止まった時に、様々な想いが出てきました。

立ち止まって

そもそも新しい工場が必要なのだろうか?そう考え始めた時です。

森友工場で溢れている仕事はずっと継続する保証がありません。この仕事が終われば、スペースが必要なくなる。そうすると、ちょうど良いスペースにまた戻るのではないか。外に出ていたスペースはほんの少し。それを改善するために、こんなに大きな工場が必要なのか?いやいや、今までバイク部品のみでやってきた研磨部門がようやく少しずつそれ以外の部品も取り込めるようになってきた。これをきっかけに、バイク部品以外を伸ばしていく為には工場が必要ではないか。

これからの研磨部門のことを考えると、必ず必要になるこの工場

ここで腹が決まりました。今この瞬間のことだけを考えるとそこまでの必要はない。しかしながら未来を見据えた時に、必ず必要になる
いや、そうなるように動いていけば良い。そう考えた結果、最終的には、絶対に後悔しない金額での入札、この金額で入札できなくても、それは仕方ないと思える金額で札を入れよう、そう考えました。

ドキドキしながら、結果を待ちます。そして、見事に入札することが出来ました

ガラガラの工場

無事工場を取得することができ、設備を整えて仕事が始まった訳ですが、見事に工場はガラガラです。

ガラガラやな。

そう想いながら、そして、毎月の実績も当然悪くなります。毎月、悪い数字と睨み合いをしながら、前向きに進んでいた仲間がちょっと寄り道していることにも我慢をしながら、この玉津研磨第2工場は前へ前へ進んできました。先日、休日出勤時に少し覗いてきました。バイク品以外にも様々な部品があります。

日本全国のお客様から依頼品が届きます。個人も法人も問わずに届きます。

そして、まだいっぱいいっぱいではありませんが、それなりにスペースは埋まってきています。少なくともガラガラという訳ではありません。シンカの途中ですが、3年半でここまでシンカしてくれました。そして、多くの若い力がここで育っています。世の中では現場人材の不足だの技能承継問題だの言っていますが、そんな問題は皆無です。

このシンカは止めません。まさに三陽スタンダード⑥です。

未来へ

森友工場も、玉津研磨第2工場も、同じ研磨工場です。

分かれているメリットは本来ありません。1つの方が様々な効率が良くなります。国内の研磨業者はそのほとんどが小規模です。森友工場を見学に来たお客様がこの規模の研磨専門工場はなかなか無いと仰っていました。それが三陽工業には2ヶ所あります。そんな研磨工場を1つに出来ればベストですよね。その為には、この神戸市西区の明石寄りから魚住くらいまでで、500~600坪の建屋が必要です。そうすると敷地面積は1000坪いります。

騒音を気にしない場所である必要もあります。

1つにするのはまだまだ先ですかね。でも、そんな妄想もそのうち実現するかな。研磨工場のこれからのシンカにますます期待しています。

本日もありがとうございました。

明日もよろしくお願いします。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!