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【457球目】事業承継者について

今日は、何となく感じていることをあまり纏まりなく書いていきます。纏まりが無い点はご容赦ください。


今まで何人も

事業承継者が不足している現在の状況に対して、事業承継も活発に行われている感覚です。息子が娘が、娘婿が、甥っ子が姪っ子が、様々な形はありますが、親族間での承継が行われているケースがあります。そういう時期なんでしょうね。今まで、社長の息子や娘婿が会社に入って、事業承継が出来なかったという例を見て来ました。社長の息子や娘婿というとても近い距離にいながら、なぜ??と思う所がありましたが、そこを少し深堀していきます。


なぜ上手くいかないのか

上手くいかない=社長の息子や娘婿が会社を辞める、そんな状況です。息子や娘婿が会社を辞める、なぜ辞めるのか。会社を辞める時は、いくつかの理由があるはずです。一般的に会社を辞める理由として挙げられるのが、

〇給与が低い
〇長時間労働等の労働環境が悪い
〇人間関係が良くない
〇会社の将来に不安がある
〇仕事内容にやりがいを感じない
といったことですが、これに加えて、社長との関係性もあるのでしょう。

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ちょっと待って、息子や娘婿は事業承継者として会社に入社しているのです。上記の理由は社長との関係性を除くと一般的な退職理由です。そもそも、ここからおかしいですよね。事業承継者として会社に入社する際に、もし、会社の状況が良くなくても、悪くなってもそれ相応の覚悟を持つべきではないでしょうか。例えば、上記の様な環境があったとしても、

〇給与が低い→会社の利益を増加させて報酬を上げる
〇長時間労働等の労働環境が悪い→環境は経営者が創るもの、自分で創る
〇人間関係が良くない→色んな人がいて当たり前、敬意を持って接していく
〇会社の将来に不安がある→未来は自分で切り拓く
〇仕事内容にやりがいを感じない→その仕事を何十年もやってきた人達がいるはず、やりがいは自分で創ればいい

と考えることが事業承継者として当たり前のことだと思います。そもそも、事業承継者として入社する時点で退職という選択肢は本来あり得ません。自分が正しいと考えている道と社長が正しいと考えている道が異なる可能性はあります。それでも、自分から退職という選択肢はあってはいけないと私は考えています。本当に必要ないと思われたら、社長からいらないと言われるでしょうしね。

ある、研修の先生の言葉が腹落ちしてずっと心にあります。「井上さんね、自分ができるからってそれを当たり前と思ってはダメですよ。それはあなただからそう考えてできるのだから。」6、7年前に聞いた言葉です。それからはずっと社員に対してそう考えています。自分と人とは異なる人格ですからね。ただし、事業承継者は別の様な気がします。周りから見ると、社長の息子が入社してくるというだけで身構えることでしょう。事業承継者の立場からするとマイナスからのスタートです。マイナスからのスタートということは相応の覚悟が必要。会社によってはいきなり役員になったりする訳ですからね。

サッカー中継で、絶対に負けられない戦いがそこにはある。こんなフレーズを目にしたことがあります。事業承継者も同じだと思うのです。多くの事業承継者が、恵まれた環境で育っています。良い教育を受けさせてもらって、その環境を整えてもらっています。何のために??事業を承継する為にではないかと考えています。私の周りでも事業承継をしないという決断をした人もいます。それはそれで良いでしょうし、本気で事業承継に対して向き合った結果だと思います。そういう人は事業承継を行なっても上手くいくのではないかと考えてしまいます。何となく、親の会社に入った人が何となく辞めていく。そんな事を目の当たりにすると、とても悲しい気持ちになります。

三陽工業は私が生まれた時にはありませんでした。3歳の時に出来ています。3歳の私に対して、こいつが後継者だなと思ったのかどうかは分かりませんが、今までの自分の人生での経験は全て事業承継の為にあったのだと考えていますし、この会社の経営者になることは使命であり宿命であると考えていました。今はまた異なる気持ちですけどね。今の気持ちは三陽工業が日本の製造現場を元気にするという会社を目指す為に、私が経営者で良いのかという自問自答です。まだまだこれからの会社です。ずっとこれは自問自答していくことになるはずです。

まだまだ、もっともっと、そんな想いを持ちながら今日もシンカしていきます。

本日もありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!