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【267球目】選抜高校野球

選考段階から様々な議論があった春の選抜高校野球は大阪桐蔭高校の圧倒的な強さで幕を閉じました。県外から有望選手を集めすぎているといったことがよく議論になりますが、それについての私見を今日は書いていきます。


結論

県外から有望選手を集めるのは良いと考えています。

もちろん、本人が行きたいという意思を持っている場合に限ってですが、流石に無理やりこの高校へ行け!ということはないでしょうから、今の形に違和感はありません。野球の上手な中学生が大阪桐蔭へ行ってもっと上手くなりたい、プロへ行きたい、自分の技術を磨きたい、何が悪いのでしょうか。

例えば、兵庫県に灘高校という全国屈指の進学校があります。

県外から灘高校へ行きたい!という人もいるでしょう。何か悪い事はありますかね?自分の実力を試したい、上のレベルへ行きたい、東大への近道、色々な想いで灘高校へ行く人がいると思います。全然OKだと考えています。

勉強はよくて、野球はダメ?

もちろん、スカウトという行為があって積極的に勧誘するという違いはあるかもしれません。ただ、中学生の立場からすると、上のレベルでやりたい!という気持ちは灘も大阪桐蔭も同じだと思います。西日本の進学校には寮が整備されている所も多いですから、そもそも県外からの入学者を前提にしていますよね。県外から有望選手を集めること、全然構わないと思います。


社会人になると

社会人になると企業は全国、いや全世界から有望な人を集めます。

それともよく似ていますね。中学生という若さだから問題になることがあるかもしれませんが、その段階で社会の模擬的なことを体験できるのでしょうから、それはそれで良い経験値になります。もちろん、県外へ出て全員が成功するとは限りません。その人の努力があったからこその成果でしょう。

その為の環境が整っているだけのことです。


1つだけ問題が

ただし、1つだけ問題があると思っています。

高校野球は教育の一環であるという大前提。この大前提が全ての議論をおかしくしている気がします。私立高校で高校野球をツールにして入学者を集めようとする。この行為はよくあることだと思いますし、知名度を上げようとすると最も効率的な方法の1つです。

教育の一環だから地元の高校しかダメ?

そんなことあります?

そもそも、高校野球は日本中が注目するコンテンツの1つです。全国放送もされていれば、観客動員数もすごい。にもかかわらず、放映権は無料ですし、球場使用料も無料です。教育の一環、部活の延長だから?1つの大会で出てくる収益は凄いものでしょう。その収益を、野球人口の減少に対して利用すればいいのに。古き良きも良いかもしれませんが、今のやり方を変えれば野球業界はもっともっと良くなる可能性があります。

私が小学校の時、メジャーなスポーツは野球でした。みんな、野球をしていた。

その次がサッカーです。それ以外のスポーツをしていた人もいたのでしょうけど、私の周囲にはいませんでした。気づけば、今の小学生のメジャースポーツはサッカーです。野球がマイナースポーツになっています。その現状を捉えた時に、新しい思考と行動を始めることに全くの抵抗を感じません。何なら、まだ観られる野球は人気スポーツの1つですから、今のうちに手を打つべきです。

良い時に動く。仕事も同じです。

少し話はそれていきましたが、野球というスポーツに私はとても感謝をしています。そんなスポーツから子供が離れているのが、残念でなりません。まだまだ可能性はあります。野球をする環境がもっともっと良くなっていくことを願います。

本日もありがとうございました。明日もよろしくお願いします。


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