見出し画像

【528球目】変わらない事のリスク

三陽工業は元々明石に本社があり、明石と神戸市西区に工場がある小さな会社でした。

神戸市西区と言っても、明石の本社から15分程度で着く場所です。たまたま境目にあるので、自治体は分かれていますが生活圏は同じ場所です。私が入社した時の三陽工業は、限られた場所で限られたお客様に対しての仕事をやっていました。ただ、その中でも人が嫌がること人がやらないことをやっていたので、それが現在の礎になりました。様々な事が変化して来て今に至っています。そしてこれからも変わり続けていきます。今日は変わらない事のリスクについて考えていきます。


そもそも変わりたくない

人間の本能の中に、特に日本人は農耕民族ですから、変わりたくないという想いが組み込まれているのではないかと考えています。

狩猟民族であれば異なると思いますが、農耕民族の場合は同じ場所で同じものを作り続けていくので、そういう意味では変わりにくいのかもしれませんね。何かが変化すると聞いた時に、本能的に拒否するのは一般的な反応です。そういう反応をする人の方が多いでしょう。私も以前はどちらかというとそういうタイプだったと思います。ただ、環境が少しずつ私を変えてくれました。そして、三陽工業に入社をする時には、変えないといけないという想いを持って入社をしています。特定の企業に依存している状態を変えないといけない、そんな使命感を持って入社をしました。


変わるという事

なぜ変わることに対して拒否感がでるのか。

それが本能だと書きましたが、変わると何かマイナスが発生すると感じるからでしょうか。確かに、今までのやり方を変えようとすると、今まで上手く行っていたことが上手く行かない可能性はあります。ただ、今までの考えややり方が完璧である保証はありません。変わる事には労力も必要です。コストがかかることもあります。経営者においてはコスト意識はとても大切なので、コストを嫌ってそれがリスクだと判断して変わらない経営者も数多くいらっしゃると思います。しかしながら、変わることに対してのコストをかけられない企業は先がありません。投資が出来ない訳ですからね。投資が出来ない企業に未来があるほど、今の世の中は甘くないと考えています。必要な投資はやるべきでしょう。そして、変える必要がある所は変えていく必要があります。


変わることが当たり前

三陽工業に入社して19年が経ちます。

リーマンショックまでの最初の数年間が最も安定していて変化が少なかった年です。ただ、変化が少ないとは言え、私は入社したばかりですから、私自身は大きな変化がありました。そして、その安定の中でも、溶接道場が始まったり、新しい部品の研磨に着手したり、構内請負の開始準備があったりと多くの変化を経験することができたことは、良好な環境だった、運が良かったと感じています。


変わることに抵抗なし

変わることが習慣になると本当にそこに対して抵抗が無くなります

やったことがないことをやってみるのも同様です。やったことがないことをやってみると周囲からは受け入れられない場合があります。これは私の1つの判断軸にもなっています。周囲から受け入れられないことは、間違いないく多くの人がやったことがないことです。みんながそれいいよね~と言ってくれることは、世の中に溢れていることですから、大きな効果が見込めません。多くの人が何それっ!?と言ってくれる様なことをやる必要があります。それが企業の価値を創っていきます。

極端な例にはなりますが、私が社長をするよりも良くなる方法があるならば、その変化を好んで受け入れます。それくらい変化に対しての抵抗がありません。もちろん、三陽工業が日本の製造現場を元気にする会社として進んで行く為にですが。それくらい変化に対しての抵抗がありません。そして、変化をすることは楽しいと考えています。

いま、三陽工業のものづくり拠点も含めて、私が入社をした時から全く同じ状況で続いている拠点は1つもありません。研磨は場所も仕事の幅も変わっています。物流も同様です。新しい子会社も出来ています。HR拠点は私が入社してから出来た拠点ばかりです。唯一明石支店はありましたが、今とは全く異なる状況です。変わることに抵抗がなくなってから、想像力、創造力が豊かになっている気がします。やる方法を考える。難しいかもしれないけど、どこかにやる方法をがあるのではないかと考えているのはとても楽しいです。そして、多くの人がそれ無理やろ、それをやって意味があるの、そんな思考になっている状況で何かを生み出し、それが成果を上げていくことが最早当たり前になっています。

変化をしていくこと。それを習慣にしてしまうと思考が豊かになります。そんな人が1人でも増えていって欲しいですね。今期も多くの変化を求めて思考と行動をしていきます。

本日もありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!