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High Context

知る人ぞ知る人に届けばいい。
身内に知って欲しいか…Noである。

自分の周りに心配をかけたいか…Noである。
自分自身に人生の決着をつけたいか…Noである。

耽美主義的なものへの情愛は、尊さを兼ね備えているし、それを既遂できないのは、己の弱さでもある。

ああ、人は単細胞的な情報で腹を満たそうとするのか。
民衆の反応は、人の生死をも揺るがす。
…よく分かりもしないまま、それが事実でないかもしれないのに、それが正義だと信じる。
自分が正義だと信じて疑いもしない。

周りが正義マンに脱皮していく姿を見る度に、その波に乗り遅れている自分が惨めに思う。
もっとダイパを、もっとコスパを!
人々が行動を起こしたくなる発信を!

発想力とかいう安易でジャンクなコンテンツを作成する自分にウンザリする。
それすらできない人々にもウンザリする。
さらには、それすらできないくせに、自分達の権利を主張する言動にウンザリする。

世は、圧倒的な資本を持つ者の利権で動くし、さらにメタ的に捉えれば、地球という惑星自身の動きやら太陽などの宇宙空間の事象により左右する。

目の前で起こるニュースは、メタ的な視点になればなるほど、ヒトという有機体のアポトーシスにしか過ぎない。

その理屈をどれだけの民衆が「はい、そうですね」と理解しうるか…無理である。
弱者は弱者としての情報と支援が受けられる。弱者の直近のニーズを、マズローの下位の欲求を満たして差し上げ、control下に置く。
たまに成功して、やや歴史は変われど、ヒトも所詮はヒエラルキーで存在している。

平等性を目指した不平等なフレームは、誰かにとってみれば心地よさしかない。
生きていくために、順応するために、その場のフレームに見合うよう、自分自身を変幻自在にマスクする。
何重にもマスクして、少なからず敵ではない主張をし、つまらない外敵に傷つけられないようにする。

傷をつけられ、
再生したい
(scrap &build)をしたいのは、耽美主義に心酔できる人で良いのである。

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