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3年前の私に、「これを読め」と言って渡したい。

いやでいやでいやで、仕方なかった。

数字が。

会計、PL、BS、事業計画、実績管理。

EXCELで合わない数字と格闘していると、蕁麻疹が出そうになる。

それが、たった一冊の本で、目の前がぱぁっと開けたように、いやな気持ちがなくなった。

「数字」が読めると本当に儲かるんですか?古屋悟司 https://www.amazon.co.jp/dp/B072FTKVQY/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_-V.zFb82RF2AJ 

寝る前に、早くPLが見たいと思えて、翌日には電卓叩いて、自サービスの限界利益率を算出していた。嬉々として。

こんなことって、ある?

数字と格闘してきたこれまで

・ビジネススクールのアカウンティング講座に3ヶ月通う。
・大学の社会人講座で、財務・会計系の講座を受ける。
・かんたん!たのしい!と名のつく会計本を片っ端から読む
 (たいてい半分くらい読んで力尽きる)

ここ10年、そんだけやって、なんでそんなに分かってないねんというレベルで、吸収できなかった。右目から入って、左目から抜けるように。

でも、分かっていた。ビジネスをやる上で、ここを避けてはいけないと。

上司からも、事業の番頭として全体を理解してほしいと言われた。

定期的に受けているコーチングで、今自分にとって必要なものと向き合うほどに、「数字」だった。
コーチは、言葉を変えて「経営者目線」だとも言った。

数字の苦手意識が、ぶっとばされた理由

この本は、むずかしい言葉を、すっと入って来る言葉に置き換えてくれる。

固定費   = なにもしなくてもかかる、すねかじりな「ニートな費用」
変動費   = 売れば売るほどつきまとう「ストーカー費用」
限界利益率 = 「儲けパワー」「魔法のメガネ」

なんのために固定費と変動費に分けるのかから、どうやって計算するのかまでみっちり教えてくれる。

しかも、小学校で習った算数だけで計算できるという。

そんなふうに聞いたら、一気にハードル下がるじゃないか。

限界利益率を「儲けパワー」とか言われたら、「えっ知りたい知りたい!」と興味を掻き立てられて、そりゃ電卓も叩いちゃうよ。

限界利益率が
「計算しなければならないもの」
「知りたいから、計算するもの」に変わった。

義務感が、興味に。
この転換が、いやな気持ちを、ぶっとばしてくれたんだと思う。

ぐいぐい系ストーリーで一気読み

自分と同じように、数字のに疎い主人公が、すごい会計士さんと出会って、対話の中で数字が読めるようになっていくストーリー。

これまで読んだ会計本は、どんなにかんたん!わかりやすい!イラスト満載!でも半分くらいで脱落していた。

でもこの本はストーリーに引き込まれるから、あっという間に最後まで連れて行かれた。1日で一気読み。

数字がわからないことの最悪の事態がどういうことなのかを体感するところから始まるから、「知りたい」という気持ちが、どんどん醸成されていく。

しかも、実話。説得力半端ないわ・・・
楽天のお花屋さん。

途中で、主人公が苦労して髪の毛が真っ白になる、という行があるのだけれど、著者のお写真が白髪交じりで、そんなご苦労があったんですね・・・と思ったり。

数字アレルギーが克服された、今がスタートライン。

これまでよりも心軽やかに、連休明けは、数字を見よう。

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