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35歳の誕生日、独身の選択

昨日、35歳の誕生日を迎えました。

34歳の最後、屋久島への旅の途中、思いも寄らず別れを選ぶことになりました。別れを切り出したのは私でしたが、感情は波のように押し寄せ、生理的な痛みが何度も胸を打ちます。今、私は自分に言い聞かせています――私たちは何も間違っていない。ただ、価値観の違いがあまりにも大きかったのだと。長い痛みよりも、この短い痛みを選ぶことが、きっと正しい選択なのだと。

彼は「まだ愛している」と言いました。私も同じ気持ちです。それでも、鹿児島で別々に旅をしようと決めた私たちは、街の中で偶然二度すれ違いました。私たちの似ている部分と、そしてまったく異なる部分。それは、互いに惹かれ合う力でありながら、一番深く傷つけ合う刃でもありました。

34歳から35歳へと移るこの一年、私は自分の選択に誇りを持っています。内なる声に従い、現実に屈することなく、あの激しい恋を全うしました。「すべての恋は、心の傷のこだま」という言葉があります。おそらく、これが終わりなのでしょう。私はもう、自分を愛によってすり減らしたくないし、彼をこれ以上苦しめたくもありません。

私たちは、それぞれの道を歩き始めるのです。心の奥に言葉にできない思い出を抱きながら、それでも前へと進んでいくのです。

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