見出し画像

次があるならこんな複雑に考えずに、誰にでも下ネタを言える軽い男になりたい。

パリピが嫌いだ。街中で騒ぐ奴が嫌いだ。
チャラい男女が嫌いだ。ヤンキーが嫌いだ。
陽キャが苦手で、大人数が苦手だ。


これまでもだが、これからも
俺の人生には縁のないものだろう。
決して慣れるものではないだろう。


ちょうど1年前、三重から上京してきた。
田舎に不満があるわけではないけど、大学は
東京がいいなと思った。田舎の芋男が見た
東京の景色の感想は汚いなだった。
人が多くごちゃごちゃして、歩く道先々にはゴミだらけ。


夜の渋谷なんか、赤色のネオン、青色のネオン、
黄色に紫に緑にほかにもたくさんの色があって、
すれ違っていく人々のファッションも地元では絶対
見かけない奇抜のものも多くて。
日本人以外のアジア人をはじめに白人、
黒人といった外国人も当たり前のようにたくさんいる。


あぁ、東京はすべてを受け入れてくれる。
そう思った。


入学してからはどこにでもいる、
大学生のように居場所を探していた。
何でもよかった。
4月中旬、自分の所属場所を決めた。
それが若者に旅を広める団体TABIPPOだった。
TABIPPOとは旅で人生が変わった人or旅好きが
旅の魅力を知らない学生や若者に伝えるために、
自らがイベントを企画し、運営し、広報をし、
協力者を募り、参加者を集客する。
そうして、旅する人を生み出していく。
それがTABIPPOだ。


ここで、一番輝く。


それがスタッフになった俺の目標だった。
そしてキックオフではたくさんの人に話かけ、
MTG、合宿、ご飯会にできる限り参加した。


友達100人できるかな。
そんな歌詞がある歌があったと思う。
鹿馬鹿しいと思うが、俺は本気で目指していた。


いや、目指していたというよりビビってたんだな。
大きな組織のなかで一人ぼっちになることを。
だから、何でもかんでもタスクをやってみた。
だから、飲み会や合宿では雑用に回った。
だから、イイヤツだと思われたくて演じた。
そして本当は悲しくても笑いという仮面をかぶり続けた。
俺はずっと俺に嘘をついていた。
俺のために。
それが一番大変で辛いのに。
けど、後戻りができなくてズルズルいった。


9.10.11月は大規模なイベントの運営や
3つの旅コンテストの運営があった。
頑張っていた俺。
イイ感じにやっていた俺。
だから、今回も上手く行くはず。
頑張りが評価されて大事なポジションを任されたり、
組織の中心になれるはず。


そう、主役になりたかった。


でも、なれなかった。
今思えば、何の根拠もないのに
そんな自信や期待を持っていた俺は愚かで滑稽だった。


12月初旬、とあることをきっかけに
俺は一人になった。


いや、独りになった。
何も信じられない。そんな感じだった。
これまで信じてきたものが、
信じようとしてきたものを否定する俺。
もう、終わった。
TABIPPO東京でのソラの存在意義が見出せなくなっていた。


と、同時に


カリスマ性があり、仲間に頼られる。
愛嬌があり、仲間に愛される。
話が巧くて、みんなと楽しく笑える。
努力した分、成果として報われる。
そんな風に上手いこと生きている人が
死ぬほど羨ましくて、
もしもできるなら、その人になりたかった。


自分があのスポットライトに立っていれば、
なんてことを何度思ったことだろうか。
考えれば考えるほど、無力さを痛感する。


そんな気がした。


時は経ち、12月下旬から2月下旬にわたり、
俺は全国7都市でイベント運営をした。
喜び、期待、怒り、悲しみ、嫌悪、驚き、恐れ、信頼。
たくさんの感情を経験した。
書くのがめんどくさいから詳しくは書かないけど、
とにかく色んな経験をした。


そして、これを書いている3月30日現在。
抱いている感情は悔しいである。


一年間を振り返られている今だからこそ、
客観的に自身の活動を観ることが出来る。


俺は決して一人ではなかった。
少なくとも、
心配をして声をかけてくれてあいつがいる。
LINEでメッセージを送ってくれたあいつがいる。
インスタのDMでメッセージを送ってくれたあいつがいる。
電話をしてくれたあいつがいる。
気持ちががこみ上げて泣きじゃくる俺に付き合ってくれたあいつがいる。


知っていたはずだったのに。
頑張りを見てくれていた人がいたのに、
自分が可愛くて、好きで、
現実から逃げてばかりで、
そうして、自らが殻に閉じこもって。
気付かないふりをして、
自分に嘘をついて。
そうまでして自分を守りたかった。


馬鹿だなって思う。
守るほどのものじゃなかったのに。
最初から最後まで。
素直に助けを求められなかった自分が悔しい。


活動が終わってから1か月後、殴り書いて自己満足した。
もう、振り返るのは終わりにしよう。
読んでくれてありがとう。


TABIPPO2020スタッフで最後までいれてよかった。
みんなと出会えてよかった。
みんなとイベント運営、合宿、MTG、ご飯、遊びができてよかった。
スタッフになってよかった。
これだけは自信持って言える。


ただ、シンプルに楽しんで活動できるなら、
次があるならこんな複雑に考えずに、
誰にでも下ネタを言える軽い男になりたい。


#note更新 #大学生 #旅 #TABIPPO  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?