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夏果て

元旦から3日たった1/4。いとこのストーリーで君を見つけた。まだギリギリあのちゃんが流行ってなく、あいつは変わったやつで見ててイタイと非難されていた時。あのちゃんに少し似たあの子に僕は惚れてしまった。一目惚れをするのは初めてじゃないし、人生のほとんどが一目惚れだった。
今までは、声もかける勇気なんてなく流れていく風景みたいだったんだけど、今回は何でかdmしてしまった。
それから連絡をして、君に会うことになった。僕はあまり遠くまで言って遊ぶことをしてこなかった人生だから、逆方向の電車に乗って君をまたせたっけ。
彼女も僕をさほど映画が好きじゃ無いのに、
ただ会いたいがために、お互い映画を見た。
せっかくのデートなのにプランなんて何も考えず会ってた。バスの時間も分からないし映画の上映時間も調べてないのに、駅の中のスターバックスで2人でお茶して、映画の時間を調べたら、もうやってなくてさ、渋々「こっちの映画でもいいかな?」なんて聞くと君は、「ぜんぜんいいよ」と笑いながら言ってくれた。上映時間とバスの時間をしらべたらあと5分で来ると書いてて、僕はカップのチャイを飲んでたから、バスまで持っていこうかなーとか思ってたけど、君はカップで頼んでて急いで飲んでたね。店を出ると君は、腕をぶんぶん振ってニコニコで歩いてたね。俺は周りの目を気にしすぎた人生だから少し恥ずかしかったけどそんな行動のひとつも愛らしいかったよ。
県で一番大きなイオンにバスで行ったね。
僕は、部活があって、遠くまで遊ぶなんてことあまりしてこなかったから、君とバスに揺られるのが新鮮で楽しかった。バスが楽しかったのか、君のとなりに居れたのが楽しかったのか分からないけど。親ともあまり遊ぶこともなかったから市内のイオンですら行ったことのない僕だったから。
逆に君にご飯とか教えて貰っちゃったね。
せっかくだから美味しいもの食べようと、並んだお店。「映画の上映時間に間に合わないかも!」
急いで列から離れてチケットを発券した。
映画館に入ると、ジンジャーエールを飲む僕を見てなんでか笑う君。あの時なんで君は笑ってたのかな。ながい、長い上映が終わって、2人でトイレに駆け込んだ。それから、モールの中を歩いていると、CD屋さんがあった。君も僕も好きな音楽は違えど、音楽が好きだった。僕はオルタナティブロックとか偏屈な音楽ばかり聴いてた。君は中森明菜とか昭和とか平成の歌謡曲を聴いてた。僕が飲んでたチャイを思い出して、「見てみて!chay!」と言ってくる。僕はchayなんて分からなかったし、「こんなのあるんだね〜」なんて会話もしたね。それから駅まで戻るバスを待つ時前にいた女子高生が、「口が悪い男っていいよね。」「わかるわかる〜」という会話が聞こえた。
僕はでかいのに気の弱い男だったから、「やっぱりそうなのかな。君もそう言う人が好きなのかな」と帰りバスはずっと考えてたり。
駅に着くと君が「やり残したことない?」と聞いてくる。君とまだ居たかった僕は、一緒にカラオケに行った。
僕の歌う歌は君が今まで聞いてこなかった曲で、君が歌う歌も僕が今まで聞いたことない曲ばかりだった。
2人唯一わかる、ラブイズオーヴァーを2人でデュエットしたねー。2時間の2人きっりの時間。ドリンクバーなのにおかわりもしないでただお互いの歌声を聞いてた。今思うと君も僕とただ居たかっただけなんじゃないかなと思う。
僕をお見送りしてくれた君は、dmで「バスの時間間違えたー」って送ってたね。おちゃめでいいと思う。
そうして2回目のデート。
ちょうどバレンタインだったかな。
君が僕にチョコをくれた。つい去年までは貰ったチョコレート。その歳は君からしか貰えなかったよ。君といった喫茶店。初めての街に僕は心踊らせながら、お店を探したね。せっかくのデートなのにラーメンなんか言っちゃたし、それからさっき探した喫茶店。実家が喫茶店なのにもかかわらず、ウインナーコーヒーが分からなくて、「ウインナーでも入ってるのかな?」って言うと君も、
「え!そうなの!」って驚いててさ、しらべたら全然ウインナーなんて乗ってなかったね。
それから少しおしゃべりを楽しんでたら、寿命が近い僕のスマホを気にした君が「なんと!今回は、モバイルバッテリーをもってきました!」と言ってきた。「おお〜○○○様〜」なんて会話してたら君がむっっとした顔し始めた。「え?どうしたの?」そう聞くと、モバイルバッテリーは持ってきたのにケーブルを忘れたらしい。その時の顔はまだちゃんと覚えてる。
それから何回かデートをした。
俺が映像業界に進むきっかけの映画をみたり、
ホワイトデーのお返しと言ってちょぴりいいご飯を奢ったり、帰りのバスで指ずもうしてたら前に座って言う中学生にわられてたり、お互い恋愛なんてあまりしてこなかったから、手もつなげなかったね。なのに腕相撲とかは一丁前にしてさ笑。
僕は高校3年生君も高校三年生。バスケ部だった僕は、練習休みの次、君にあったらちゃんと想いを伝えよう。そう思ってた。練習の休みなんて1日もなくって、レギュラーでもないのに、それを言い訳に君に合わず、3ヶ月ぐらいずっと待たせちゃったね。言い訳になるんだけど、bチームでスタメン上がりたかった僕は、必死に頑張ったよ。
スタメンなれなかったけど。
僕が引退してしばらく、君に気になる人ができたらしい。僕は慌てたよ。急いでその日中に電話をして君に告白した。「返事はまだ待って欲しい」
という君。「わかった」という僕。
それから1週間があって、返事は「ごめん。」だった。でも、「まだ悩んでたりする。」そう言うから、「じゃあいっぱい悩んで欲しい、それで僕が君と付き合えるなら。」とか言っちゃってさ
そして一週間後、君が「付き合おう」と言ってくれたね。すぐテストを控えてたから、「会うのはテスト終わってからだね」そう話して、色んな会話をした。
君は僕の好きな音楽や、映画に興味無いのに片っ端から肯定してくれたね。
なのに僕は、偏屈な人間だから、きみのきく音楽には否定をしちゃったよ。それから、2人の些細な違いを肯定する君と否定する僕。
暑い夏の日。君が、「なんか疲れちゃったから、別れたい。」と言ってきた、「え、どうして?」と聞いたが、僕の否定が君には辛かったみたいだった。
それにまだ気になってる子が気になってたらしい。
思い返すと君には謝りたい事だらけだったよ。
ごめんなさい。君には直接言えること無かったけど、永遠にたまに僕は思い出しては胸が痛くなります。そして今でも僕は時々君に恋をしてます。
ありがとう。じゃなくてごめんなさいが先に出てしまうんだよね。君が好きなドラゴンクエスト、何が面白いのか君に聞いたけど、RPGが苦手僕は、偽物の王女様を倒せず投げ出しています。
きっと主人公はまだそこで何も変われず、何にもなれずただ、立ち尽くしています。まるで僕と一緒です。ありがとう。じゃなくてごめんなさい。
君が僕以外の人と大笑いしてしあわせに過ごすのが僕はまだ受け止められません。いつまでも男の子とはあまり仲良くなれない君でいて欲しいと、思っています。でも、もし君が僕よりいい人を見つけて、結婚したら結婚式には呼んで欲しいな、だって本当にそいつがどんなやつか見てみたいから。本当にごめんね。僕は、今東京で専門学生として頑張っています。君は歯科衛生士の学校に行っているそうだね。いつか、君に僕のよごれた
口だけじゃなくぜんぶを見てもらいたい。
気持ち悪いけどそれが僕だから、全部知って欲しい。そして君と行く予定だった映画はまだ見れていません。いつか2人で見れるかなとおもって、まだ見れません。映像系に進んだのに。

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