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ブルー・オーシャン戦略の考え方

みなさん、ブルー・オーシャン戦略という名前を聞いたことはあるでしょうか。

マーケティングにかかわる方は一度は耳にしたことがある名称だと思います。

私もビジネスを行っていく上でいろいろな人と話をするのですが「このビジネスはブルー・オーシャンなんですよ!」みたいな発言をよく聞きます。

もちろんそれが本当にブルー・オーシャンならいいんですが、よくよく聞くと「それって市場が無いだけじゃないですか?」とか「競合のこともっと調べたほうが良くないですか?」とか思うことがあります。

なんか「競合がいないとブルー・オーシャン」みたいに捉えているひと、めちゃくちゃ多いなと。

なので、今日はそんなブルー・オーシャン戦略の間違いといいますか、そういう話をしようと思います。



ブルー・オーシャン戦略とは何か

まず最初にブルー・オーシャン戦略とは何かを整理しましょう。

『ブルー・オーシャン戦略』は、W. キムとR. モーボーグンによって提唱されたビジネス戦略の枠組みです。

これは、「競合のいない未開拓の市場で新しい需要を創造することで、市場の革新を促進し、競争を回避しようぜ」いうものです。

一般的なビジネス戦略では、市場を既に占有している競合他社との競争によって、市場シェアを増やすことが目標です。

しかし、『ブルー・オーシャン戦略』では、競合を排除せず、まったく新しい市場を創造することで、市場を広げ、業界を革新することが可能とされています。


一方で、『ブルー・オーシャン戦略』を実践するためには、自社の強みや特徴を生かし、顧客の真のニーズを満たす新しい価値提供を考えることが必要です。

また、競合を無視するのではなく、競合を上回る独自の市場価値を提供することも求められます。

※詳しくはこちらの書籍に載ってます。



ブルー・オーシャン戦略のよくある誤り


『ブルーオーシャン戦略』は、多くのビジネスパーソンに影響を与え、成功に導く戦略として注目されていますが、実践する際には注意すべきポイントがいくつかあります。

以下に、『ブルーオーシャン戦略』に関するよくある間違いをいくつか挙げます。


競合を無視して新市場を作ること

『ブルーオーシャン戦略』では、競合のいない市場を創造することを目指すとされていますが、実際は競合が存在しない市場はほとんどありません。

いないと思っても「よくよく調べるとおるやん」みたいなことが結構あります。

また、競合が存在しない市場に参入した場合でも、競合が新たに参入する可能性があることを考慮する必要があります。

美味しい市場なら、みんなわらわらとやってくるわけです。

ブルー・オーシャン戦略は「競合がいない」みたいに勘違いされているケースが多いですがしっかりと競合について考える必要があります。
ちゃんと競合の事考えてますか?


既存市場を無視して新市場を作ること

『ブルーオーシャン戦略』では、既存市場を切り捨てて、新しい市場を作ることが重要であるとされていますが、これも正直ケースバイケースで、既存市場を見直すことで、新しい市場を発見することもできます。

いきなり既存市場を全否定、みたいな人が結構いますが、このへんは私は疑問に思っています。

既存の市場であっても、新しい視点や価値提供方法を加えることで、新たな市場を開拓することが可能です。


全ての企業に適用できると考えること

『ブルーオーシャン戦略』は、あくまでも特定の市場環境や企業に適用される戦略であり、全ての企業に当てはまるとは限りません。

自社の強みや市場環境に応じて、戦略をカスタマイズする必要があります。

以上のように、『ブルーオーシャン戦略』を実践する際には、軽々しく取り入れるのではなく、自社の強みや市場環境をよく分析し、注意深く戦略を構築することが重要です。




ブルー・オーシャン戦略を活用する時に押さえるべき4つのポイント


ブルー・オーシャン戦略を活用する際に気をつけるべきポイントをいくつか挙げておきます。


需要のない市場には進出しない

『ブルー・オーシャン戦略』は、市場の革新を促進するためには新しい需要を生み出すことが重要ですが、需要が全くない市場に進出しても意味がありません。

市場調査や分析をしっかりと行い、需要があることを確認することが重要です。

こちらではブルー・オーシャン戦略を進める上での注意すべきポイントを列記します。


他社との差別化をちゃんとする

『ブルー・オーシャン戦略』を用いる場合、競合が存在しないため、独自の差別化が必要となります。

競合がいないから差別化しなくて良いというわけではありません。

競合が存在しないということは、市場のニーズを満たす独自の価値提供をする必要があるということです。


顧客ニーズへの理解

『ブルー・オーシャン戦略』では、顧客ニーズを正確に理解し、それに応じた価値提供をすることが重要です。

よく「こういうニーズがありまして我々のサービスはそれを解決するんです!!」というような話を聞きますが、本当にそのニーズは存在するのか、そしてそのニーズにお金を払ってくれるのか、という点をしっかり捉える必要があります。


革新的なアイデアかどうか

『ブルー・オーシャン戦略』を実践するためには、従来の常識にとらわれない、革新的なアイデアや発想力が必要です。

このため、従来の業界や市場から自由な発想をすることが必要です。

と、言葉にすると簡単ですが、これがなかなか難しいです。

革新的!って自分では思ったとしても、よくよく調べるとそのアイデアはすでに他の人が実践していることがよくあります。





まとめ

このように、ブルー・オーシャン戦略は有用ではあるものの、使い方には一定の注意が必要ですし、戦略を成功させるためにはそれなりの努力を要します。

魔法の杖でもなんでもないですが、そのあたりをしっかりと押さえて適切に使っていけば、とても良いフレームワークであることは間違いないので、しっかりと活用していただければと思います。

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