本の要約サービスを使ってみて分かったこと
みなさん、Flierというサービスをご存知でしょうか。
ビジネス本や自己啓発本を中心に、幅広いジャンルの本の要点だけをまとめたサービスです。
それらの書籍の重要な部分だけを、ライターさんが抜き出して要約し、だいたい10〜15分程度で読めるコラムにしてくれています。
読む側からすると、色んな本のエッセンスだけをつまむことができるし、月額2,000円という料金も、本を1冊買えばそのくらいかかってしまうわけなのでお得じゃないか、という理屈になります。
一つ一つの記事はとても良くまとまっているように感じますし、非常にわかりやすいです。海外のビジネス本などは「これ、辞書ですか?」みたいなボリュームであることが多く「これを読み切る時間をどうやって確保するんだ」みたいなのが一番の課題であったりするので、要約の意義は大きいなと思います。
さらにこのサービス、スマホのアプリを入れると、音声で聞くこともできます。
私は健康のために、ちょくちょくジョギングをしているのですが、このアプリの音声を聞きながらやると、走りながら学びも得られるという一石二鳥な感じで良いです。一般の方でも「通勤時に聞く」なんてことをやるといいのではないでしょうか。
この要約アプリですが、内容を聞いてみた結果興味が湧いて、原本を購入する、という流れにもなりそうで、要約される側にとっても結構メリットがあるんじゃないかなと思います。
本の要約ニーズは日本だけじゃない
このFlierというアプリ「本の要約版のみを集める」といった発想が、効率重視の日本人ぽいなと最初に感じたのですが、実は類似のアプリケーションが海外にもありまして、その大手であるBlinkistはドイツ発のサービスとして世界に600万人以上のユーザーがいるようです。
こちらのサービスも使ってみたのですが、Flierと同じくビジネスや自己啓発などの本を、15分程度で読めるというもので、音声がついているというのも同様のサービスでした。
記事のクオリティも非常に高く、有益な情報が沢山乗っています。
たとえば、
「The First 2 Hours」
という要約本を読んだのですが、「2時間ごとに一日を区切って、それぞれの2時間でどういうことをすれば高い生産性で一日を過ごせるのか」というの内容が載っていて、大変勉強になりました。
このBlinkistの設立タイミングを見ると、FlierよりもBlinkistのほうが早いようなので、FlierはBlinkistなどをベンチマークにしてサービスを構築していったのかもしれません。(勝手な推測ですが)
要約サービスを使ってわかったこと
和洋それぞれの、本の要約を色々読んでてわかってきたことがありまして、成功者や専門家から語られる「上手な交渉術」や「時間管理術」などは、少しずつ視点は違うものの、言ってることの概要はだいたい同じだということです。
たとえば時間管理で言えば、どの本の要約を読んでも
・朝は早く起きろ
・朝のうちにクリエイティブな仕事をすべし
・やることには重要度と緊急度で分類分けして管理せよ
・優先順位の低いものはやるな
と言ったことが書かれています。
勉強法でいうと、
・全体像を把握せよ
・主題者の意図を理解せよ
・暗記モノはひたすら覚えるしか無い
・勉強するときはスマホは電源切れ
・勉強にはメリハリをつけろ
と言った具合です。
こういうのを読むと「ああ、だいたいある程度の人になると、考えること同じなんだな」ということがわかりますし、こういった共通項を抜き出せばおおまかな法則が見えてくるので、その法則を自分のやりやすいような形でやればいいという事で納得することができます。
色んな本の要約を読むメリットは、こういうところになるんだろうなと思います。
私は毎朝軽く一つの要約を読むのが楽しいので、しばらく使ってみようかと思っています。
本を読むのは嫌だけれど、ビジネスのトレンドは知っておきたい、って人にはすごい良いサービスだなと思いますので、興味ある方は是非。
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