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あるサッカーチームの育成方法が参考になったというお話

私には小学一年生の息子がいるのですが、地元のサッカーチームに入っていて週に1〜2回練習やら試合やら行っています。

正直1年生なのでサッカーと言ってもみんなでボールを追い回しているくらいのもので、戦術らしいものはほとんどなく、遊びの延長上って感じです。

このサッカーチームなのですが、NPO法人で運営されていまして、ボランティアでやっているような地元のチームではなく、きちんとしたクラブチームなようです。

コーチたちも専任の社員。

このチームのマネジメント手法やチーム育成方法がものすごく面白いので紹介します。


まず、チームはいわゆる体育会系の要素が全くゼロ。スポーツにありがちな厳しい指導や叱責などは全くありません。

みんな「楽しく、のびのびサッカーやりましょう」というスタンスです。

今どきっちゃ今どきなのですが、そうはいってもこのチームの場合はその方向性が徹底されていて、試合中も控えの選手たちはベンチに座ることもなく適当のそこらへんで遊び回っています。

試合中もコーチは指示は出すものの、選手のミスに対しては一切咎めません。

そしていいプレーをしたら褒める。すごい褒める。


他のチームを見ていると、コーチが細かく選手に指示を出し、失敗するとそのミスをガンガン責めています。まぁこれが普通のスポーツチームなんだと思いますが・・・。

この団体、一年生だからこのような指導方針なのかというと、そうではなく、中学にも上部組織があるのですが同じ方針が徹底されています。


で、このチームが強いのかどうかでいうと、めちゃくちゃ強い

小学校高学年や中学生のチームは、Jリーグの下部組織と互角に渡り合うほどの実力を持っています。


どうしてこんなにチームが強いのかについては、私も完全に把握しているわけではないのですが、どうやらこの「のびのびとした育成方針」に共感した親たちが、わざわざ遠方から子供を通わせているのが大きな理由のようです。

私の子供は単に近いからという理由だけでここのチームに通っているのですが(なのでチームの中で、ものすごく下手なほう)、他の子供達は電車や車で遠方から来ています。小1なのに。

当然、そんな遠方からくる小1は親も指導熱心だし子供もサッカーが好き。自然とサッカーが上手い子が集まるわけです。

サッカーはある程度は戦術で戦えるようになるものの、やはり強いチームは才能に溢れた選手が多くいて、その彼らが力を発揮できているチーム。

このチームは、そういった自由な環境で力を発揮できる選手を集中的に集め、チームを育成しているのです。


今は核家族化やご近所づきあいの希薄化などで、子供があまり余り怒られないで育つ時代です。そのこと自体が良いのか悪いのかは別にして、こういったマネジメント手法が有効な時代になったという側面は見逃せないなと。


なんか、ビジネスのマネジメントでも参考になるなぁと思いました。


ちなみにこのチーム、中学になったら上部組織にいかずに、地元中学のサッカー部に入る子もたくさんいるらしいのですが、その多くが部活が続かないのだとか。その理由が散々自由にサッカーやってきたので、急に部活の体育会系の空気に馴染めないということだそうです。

こういったマネジメントも、そ長期的な目線で見たとき、若干良し悪しあるなぁ、って感じですね。


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(株)トライエッジ(http://www.triedge.co.jp)
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データベースマーケティング支援
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