雑誌『算数授業研究』

雑誌『算数授業研究』の非公式note。 最新刊や、関連イベントの情報に加えて、紙面に残…

雑誌『算数授業研究』

雑誌『算数授業研究』の非公式note。 最新刊や、関連イベントの情報に加えて、紙面に残らない雑誌づくりの背景を発信します。 発信内容は、著者・版元組織とは無関係の、編集者個人の見解です。

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最近の記事

『算数授業研究 No.152』|子どもを算数好きに育てるコツ [パート1 授業観編]

◆小学校の先生方で、ご自身の子ども時代に算数が好きだったという方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか。 ◆私が高校生のときの教育実習の先生で、「17頭のラクダと3兄弟の話が好きで、こういう問題を学びたいと数学科に進んだけれど、この寓話のようなおもしろいと思える問題にはほとんど出合えなかった」とおっしゃった方がいました。 ◆この実習生の先生は、算数好きだけれど数学好きではなかったのかもしれません。 オイラーの公式$${e^{i θ} = cosθ + i sinθ}$$が美

    • 「比例的に考えることの大切さ」森本隆史 先生|編集担当インタビュー#151

      『算数授業研究』の編集担当インタビュー。第2弾は、2023年度の最終号151号で、比例の特集号をとりまとめた森本隆史先生です。 森本隆史先生は、授業を子どもと創っていくための教師の言葉かけを研究する、授業づくりの専門家。そんな森本先生に、本号を編集した思いを伺いました。(聞き手:東洋館出版社 石川) ーー今回は、「比例的に考える子どもを育てる」特集号でした。本誌では、「比例」の文字が特集題に入るのは初めてですが、なぜ比例を取り上げたのでしょうか? 森本 5年「比例」や6年

      • 『算数授業研究 No.151』|「比例的に考える」子どもを育てる

        ◆No.151では、「「比例的に考える」子どもを育てる」をテーマに取り上げています。社会で生きていく上で必要不可欠な、比例的な考えをどう育てるかを論じていただきました。 ◆『算数授業研究』誌では、年に1回(毎年3月頃)、論究号と題した黒表紙の号を刊行しています。 この論究号では、小学校現場の先生方に加えて、教育学を専門とする大学教授陣にも原稿をご執筆いただいています。 ◆本号では、今年度まで基盤研究Bで「研究者と教師の共同による比例的推論の進展を促す授業過程の探究」を研

        • 「AI時代の学校教育の在り方とは」中田寿幸 先生|編集担当インタビュー#150

          『算数授業研究』の新たな試みとして、編集担当の先生に雑誌完成後のインタビューを行ないました。 第1弾は、150号の編集担当の中田寿幸先生。中田先生は、千葉県の公立小学校から16年前に筑波大学附属小学校に赴任した算数のエキスパート。そんな中田先生に、「AI時代に生きる子どもたちに算数授業で育てたい力」を特集した思いを伺いました。(聞き手:東洋館出版社 石川) ーー今回は、150号の節目の号で、これからの授業の在り方を見直すような特集号でした。この10年で、学校の環境や、小学生

        『算数授業研究 No.152』|子どもを算数好きに育てるコツ [パート1 授業観編]

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          『算数授業研究 No.150』|AI時代を生きる子どもたちに算数授業で育てたい力

          ◆ChatGPTが2022年11月に登場してから、AI活用が飛躍的に普及してきました。(本号の英文原稿の翻訳などでも、ChatGPTやDeepL翻訳が活躍しています。)学校の先生方は、日頃どのようにAIを活用されているでしょうか。 ◆150号では、「AI時代を生きる子どもたちに算数授業で育てたいこと」をテーマに取り上げました。東京学芸大の高橋純 教授との座談会でも話題になりましたが、クラウドコンピューティングの普及や、AIの進歩など、社会環境や、学習環境の変化に伴って、学校

          『算数授業研究 No.150』|AI時代を生きる子どもたちに算数授業で育てたい力